阪神タイガース、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>
2023/11/06
産経新聞社
第4位 マット・キーオ
右投右打
在籍期間 4年(1987〜1990)
成績 107試合(678回1/3)、45勝44敗、398奪三振、防御率3.73
投手陣の柱としてチームを牽引したキーオ。高い制球力を誇り、打たせて取る投球スタイルで勝ち星を積み上げた。
アメリカ合衆国出身、身長188センチ、体重85キロ。カリフォルニア大ロサンゼルス校から1973年ドラフト7巡目(全体167位)でオークランド・アスレチックスに入団。77年に同球団からメジャーデビューすると、翌78年にはオールスターにも出場した。だが、79年は一転2勝17敗と大きく負け越した。それでも、80年には16勝13敗と成績をV字回復させ、カムバック賞に輝くと、同年から3年連続2桁勝利。ローテーションの一角として試合を作った。
83年以降は、ニューヨーク・ヤンキース、セントルイス・カージナルス、シカゴ・カブス、ヒューストン・アストロズと渡り歩き、メジャー通算58勝(84敗)の実績を引っ提げて日本球界へと移った。
1987年、阪神では初年度から開幕投手を務め、6完投2完封を含む11勝をマーク。最下位に沈む阪神で孤軍奮闘した。翌1988年は12勝を挙げ、防御率はキャリアハイの2.76。これはリーグ6位の数字だった。1989年には自己最多201回を投げ、15勝&8完投。この活躍もあって、阪神は3年ぶりに最下位を脱している。しかし翌年、故障の影響もあり7勝にとどまると、この年限りで退団。阪神も再び最下位へと転落した。
その後キーオは米国に戻るも、メジャー復帰は叶わなかった。そして2020年5月、64歳で逝去している。