阪神タイガース、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>
2023/11/06
産経新聞社
第2位 ジーン・バッキー
右投右打
在籍年数 7年(1962〜1968)
成績 239試合(1541回1/3)、100勝73敗、799奪三振、防御率2.31
巧みな投球術で打者を翻弄したバッキー。上手、横手を組み合わせる投球フォームと、ナックルボールが特徴だった。
アメリカ合衆国出身、身長191センチ、体重91キロ。サウスウエスト大から米球界入り。デトロイト・タイガース、ミネソタ・ツインズ、ロサンゼルス・エンゼルスの傘下チームで1962年までプレーした。
同年途中に入団テストを経て加入。来日1年目は8試合で0勝3敗、防御率4.70と秘めたポテンシャルを発揮するには至らなかった。翌63年には主に先発として33試合に登板し、8勝、防御率2.49の成績を残したが、リーグ投手10傑が200~340投球回くらいを投げ、全員防御率2点台以内、20勝投手も複数いる時代だったため目立った存在とは言えなかった。
飛躍したのは1964年。先発を軸に46試合(353回1/3)を投げ、29勝、200奪三振、防御率1.89と圧倒的な成績をマーク。最多勝、最優秀防御率、ベストナインを獲得し、外国人選手として初の沢村賞に輝いた。この活躍もあってチームはリーグ優勝を果たしている。
1965年6月28日の読売ジャイアンツ戦では史上40度目(リーグ13度目)のノーヒットノーランを達成。64年から5年連続2桁勝利を記録するなどハイペースで勝ち星を積み上げ、通算100勝にも到達した。通算防御率も2点台前半と抜群の安定感を誇っている。
退団後は、近鉄バファローズで1年間プレーしているが、0勝7敗、防御率3.27に終わっている。