オリックス”近未来のリーダー”駿太の苦悩と魅力【どら増田のオリ熱コラム #47】
8日、対西武戦でオリックスは2本塁打の安達筆頭に打線が繋がり、12-6で快勝。敵地西武プリンスドームで続いていた連敗も7で止まった。この試合で打線のつなぎ役を果たしたのが、駿太だった。
2015/07/09
ベースボールチャンネル編集部
チーム全体が心がけた繋ぐ意識
「フォアボールが大きかった。あれで繋がった」
8日のライオンズ戦終了後、駿太に「やっと駿太選手らしいヒットが出ましたね」と8回表のタイムリーについて尋ねると「良かった! やっと出た!」と笑顔で話し、5回2アウトの場面で自身が選んだ四球から、山崎勝己の連続四球、ヘルマンのタイムリー、安達了一の2打席連続となる3ランに繋がったことを喜んだ。8回も駿太のタイムリーの後に山崎勝己が8球粘って四球を選び、中村一生のダメ押しとなるタイムリーに繋がっている。
「繋ぐ野球はウチのチームの持ち味なんで、今日はそれができて良かったです」と駿太は試合を振り返った。前回のコラムで触れたT-岡田もそうだが「塁に出ること」「繋ぐこと」をチーム全体が心がけるようになってきている。
この日は中継ぎ陣がライオンズ打線に打ち込まれ、最終回まで追い上げを許したが、やはり打線が繋がった試合は落とさない。
オリックスは西武プリンスドームでの連敗を7で止めた。
「これまで沢山の人を裏切ってきたので」
試合前、駿太は期待に応えられていない現状について話してくれた。昨年の駿太は規定打席には届かなかったものの、打率.280と1年間通じて飛躍した年だった。今年はレギュラーの獲得と、開幕に「1番センター駿太」を掲げてキャンプから課題であるバッティングと走塁の練習に励んでいた。
キャンプ中に行われた練習試合やオープン戦の序盤までは好調だったが、オープン戦中盤からスランプに陥ってしまう。しかし、最後に行われた阪神戦で一本出たことで、「8番センター」で開幕スタメンの座を獲得した。今季は77試合中、72試合に出場しているが、この試合が始まるまで打率は.188と不振に喘いでいる。試合数が少なかったこともあるが、先月28日のロッテ戦以来ヒットも出ていなかった。