オリックス”近未来のリーダー”駿太の苦悩と魅力【どら増田のオリ熱コラム #47】
8日、対西武戦でオリックスは2本塁打の安達筆頭に打線が繋がり、12-6で快勝。敵地西武プリンスドームで続いていた連敗も7で止まった。この試合で打線のつなぎ役を果たしたのが、駿太だった。
2015/07/09
ベースボールチャンネル編集部
近い将来オリックスを背負う選手に
「昨年は今までにない経験だった」
以前このコラムでも触れているが、昨年優勝争いをした時に「優勝します」と選手の中で一番最初にヒーローインタビューで公言したのが駿太だった。今年のキャンプで宣言した「開幕スタメン、1番センター駿太」もそうだが、駿太の魅力は全てを言い切ることで、自分自身を追い込むところにある。
「去年はホントにみんな優勝したかったし、お客さんもすごく入って、打った時の盛り上がりとかホントヤバかったんですよ。僕が入ってからああいう経験をしたことがなかったので」
あの優勝発言で駿太に対するファンの支持率はかなりアップした。それだけに「今年はかなりプレッシャーがありました」とも語っている。
今季ここまでの駿太のベストシーンは4月12日のロッテ戦。12回表2アウト満塁からの勝ち越しタイムリーだ。あの時のレフトスタンドの盛り上がりは尋常ではなかった。T-岡田とともに”持っている”選手なのは間違いない。
「今年もチームがこんな状態なのに、たくさんのお客さんが来てくれてありがたいです。何とかしないと」
高卒のプロ5年目とまだ若い駿太だが、責任感が強く周りを冷静に見れる力がある。近い将来オリックスのリーダーになるべく選手として期待されている。
最後に「もう連敗はできないですね」と私が話すと「連勝します」と言い切って駿太はバスに乗り込んだ。オリックスが奇跡を起こすには駿太の覚醒が不可欠。熱意を全力でバットにぶつけるしかない。