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デニス・サファテ、シーズン54セーブの軌跡。43イニング連続奪三振も歴代1位――NPB歴代1位記録の詳細を振り返る【プロ野球史を振り返る】

2020/05/27

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サファテ、54セーブの全貌は?

 ソフトバンク・デニス・サファテは2017年シーズンに、岩瀬仁紀(元中日)、藤川球児(阪神)が持つNPBシーズンセーブ記録(46セーブ)を更新。最終的に54セーブを記録した。同年はMVP、外国人選手初の正力松太郎賞などを受賞し、チームのリーグ優勝、日本一の立役者となった。
 
 2017年のサファテは、チームの絶対的な守護神として君臨した。開幕戦なった3月31日ロッテ戦では、2点リードの9回に登板。1回を無失点に抑え、初セーブを挙げた。以降も無失点投球を続け、3、4月は自責点0(失点1)と抜群の安定感を発揮。同月は11試合(10回2/3)を投げ、10セーブ1ホールドを記録した。
 
 5月は家庭の事情で、母国に一時帰国した影響もあり、7試合(7回)の登板となったが、6月1日に一軍へ復帰。同月は11試合(11回)を投げ、1勝7セーブ1ホールド、防御率1.64を記録した。
 
 7月11日楽天戦で1失点し、同年初黒星を喫したが、同月はこの1失点のみに抑え、13試合(14回)を投げ、1敗11セーブ、防御率0.64を記録。3、4月以来の防御率0点台となった。8月は13試合(12回1/3)に登板し、1勝1敗11セーブ、防御率1.46を記録。好投を続け、首位を独走するチームを支えた。
 
 46セーブで迎えた9月5日のオリックス戦では、1点リードで9回のマウンドへ。記録更新の重圧を感じさせない投球で三者凡退に抑え、NPBシーズンセーブ記録を更新した。リーグ優勝を決めた同16日の西武戦でも9回のマウンドに登り、胴上げ投手となった。
 
 ポストシーズンでも圧倒的な存在感を見せたサファテ。特にDeNAとの日本シリーズ第6戦では9回から3イニングを無失点に抑え、日本一を決めるサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
 
 奪三振を量産する投球が特徴のサファテ。同年も奪三振率13.91と高い数字を残し、相手チームの脅威となった。また、与四死球率は1.50を記録し、無駄な四死球を与えなかったことが、防御率1.09という成績を残した一因と考えられる。

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