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NPB歴代の首位打者は? 「打率」は試合数も大きく左右、4割打者の登場なるか<2000年代>【プロ野球史を振り返る】

2020/06/17

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2000

セ 金城龍彦(横浜ベイスターズ)
打率.346(110試合419打数145安打)
パ イチロー(オリックス・ブルーウェーブ)
打率.387(105試合395打数153安打)
 
セは、金城龍彦が初の首位打者に輝いた。マークした打率.3460は、スイッチヒッター史上最高打率となっている(西岡剛も2010年に.346をマークしたが、4毛差で金城が上回る)。パは、イチローのNPB最終年。歴代打率2位となる.387をマークし、自身7年連続7度目の首位打者(プロ野球記録)に輝いた。しかし、8月下旬に故障離脱し、105試合の出場にとどまっている。

2001

セ 松井秀喜(読売ジャイアンツ)
打率.333(140試合481打数160安打)
パ 福浦和也(千葉ロッテマリーンズ)
打率.346(120試合451打数156安打)
 
セは、巨人・松井秀喜がプロ9年目で自身初の首位打者。全140試合フルイニング出場し、本塁打(36)、打点(104)など、高い数字を誇った。フルイニングでの首位打者は、王貞治、イチローに次いで3人目の快挙だった。パは、福浦が獲得。0盗塁での首位打者は初だった(のちに阿部慎之助、宮﨑敏郎が達成)。

2002

セ 福留孝介(中日ドラゴンズ)
打率.343(140試合542打数186安打)
パ 小笠原道大(日本ハム・ファイターズ)
打率.340(135試合486打数165安打)
 
セは福留孝介(現阪神)が、三冠王を目前にした2位・松井秀喜(.334)との首位打者争いを制し、初タイトル。球団記録となる186安打(のちに大島洋平も並ぶ)を放ったが、191安打の清水隆行に最多安打は譲った。パは、「北の侍」小笠原道大が、5位に沈んだチームでひとり気を吐いた。

2003

セ 今岡誠(阪神タイガース)
打率.340(120試合485打数165安打)
パ 小笠原道大(日本ハム・ファイターズ)
打率.360(128試合445打数160安打)
 
セは、今岡誠が初の首位打者に輝き、チームの18年ぶりのリーグ優勝に貢献した。また同年は、打率3位に現阪神監督の矢野輝弘(打率.328、現在の表記は「燿大」)、8位に赤星憲広(打率.312)がいた。パは、小笠原が2年連続の首位打者。3割30本100打点もクリアした。また、同年のダイエーは「ダイハード打線」と呼ばれ、チーム打率.297を記録している。

2004

セ 嶋重宣(広島東洋カープ)
打率.337(137試合561打数189安打)
パ 松中信彦(福岡ダイエーホークス)
打率.358(130試合478打数171安打)
 
セは「赤ゴジラ」で一世を風靡した嶋重宣が、首位打者と最多安打をダブルで獲得。1軍登板経験もあり、野手転向からの大ブレイクとなった。パは、松中信彦が平成以降で唯一となる三冠王(打率.358、44本、120打点)を達成。最多安打、最高出塁率も含め打者五冠の活躍だった。しかし、ダイエーは、西武にシーズン勝率で上回りながらもプレーオフで敗れ、リーグ優勝を逃している。

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