今シーズンの活躍が期待される選手は?――2020年12球団ブレイク候補選手【巨人・投手編】
2020/06/19
戸郷翔征
1人目は、高卒2年目右腕・戸郷翔征だ。
戸郷は、聖心ウルスラ学園高から2018年ドラフト6位で入団。2年夏にはエースとして甲子園に出場し、完投勝利を記録した。その名が知れ渡ったのは、3年時のU-18日本代表との壮行試合。宮崎県選抜に選出されていた戸郷は、この試合で先発登板。高校日本代表を相手に快投を見せ、脚光を浴びた。
ルーキーイヤーの昨シーズンは、最速150キロ中盤の速球と独特な軌道のカットボールを武器に、二軍の先発として4勝、防御率3.00をマーク。終盤には一軍昇格を果たし、チームのリーグ優勝がかかった試合で、初登板初先発という異例のデビューを果たした。勝敗は付かなかったものの、同試合でチームはリーグ優勝を決め、戸郷自身は日本シリーズでも登板を果たすなど、一軍経験を積んだ。
今シーズンは開幕ローテーション入りも果たし、先発投手陣の一角として期待されており、新しく着ける背番号「13」も、首脳陣の期待の表れだ。
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