今シーズンの活躍が期待される選手は?――2020年12球団ブレイク候補選手【オリックス・投手編】
2020/07/01
田嶋大樹
1人目は、社会人卒3年目左腕・田嶋大樹だ。
田嶋は、JR東日本から2017年ドラフト1位で入団。佐野日大高時代には3年春に甲子園出場を果たし、エースとしてチームをベスト4へ導いた。卒業後は社会人のJR東日本に進み、1年目から登板を重ね、3年目にはエース格として都市対抗出場に貢献した。
ルーキーイヤーの2018年にはいきなり開幕ローテーション入りを掴み、初先発初勝利を記録。交流戦期間中にけがで離脱となり、そのままシーズンを終えることとなったが、12試合に登板し、6勝をマークする活躍を見せた。昨シーズンはけがの状態が思わしくないこともあり、開幕ローテーション入りは逃したが、交流戦期間中に約1年ぶりの一軍復帰を果たすと、復帰戦では白星を挙げた。最終的に10試合に登板し、3勝となった。
先発ローテーションの一角として期待される今シーズンは、オープン戦では打ち込まれる場面もあったが、徐々に調子を上げ、2年ぶりの開幕ローテーション入りを決めた。20日の楽天戦では先発登板し、勝敗は付かなかったものの、5回1失点の好投を見せた。サイドスロー気味のフォームから投げ込む力強い速球を武器に、先発ローテーション定着を狙う。
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