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千葉ロッテ・涌井、魔の7回 プロ入り通算100勝目前でまたも足踏み

11日、ソフトバンク対ロッテ戦がQVCマリンで行われ、ソフトバンクが5-3で逆転勝利を収めた。試合中盤まで、ロッテ先発の涌井が好投を見せていたが、7回2死に突如崩れ、押し出しなどでソフトバンクが逆転。涌井はまたもや通算100勝目はお預けとなった。

2015/07/12

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7回2死からの逆転劇

 ところが、ソフトバンクに7回の2死走者なしから流れが傾く。松田が内角球が体をかすめた、とアピール。工藤監督が抗議したその数分間、待たされた涌井の状態が変わった。
 松田は粘って四球を選び、中村がライト前ヒット。代打の吉村も歩かせた。手投げになっていて、この明らかにボールとわかるストレートの四球がポイントだった。

 今宮の代打、明石の初球に痛恨のデッドボールで押し出し。涌井はここで降板となった。6回2/3、被安打は3ながら6四死球が惜しまれる。

 リリーフした藤岡も代打の川島の1球目をいきなりワイルドピッチで1点差に迫られ走者は二、三塁に進塁。カウントを追い込んだが中途半端の高さのフォークを右中間に運ばれ逆転された。藤岡に流れを止める力強さはなかった。「緊張した場面だったけれど、普段から練習しているので」と殊勲打の川島。

 ソフトバンクは四死球やワイルドピッチなど相手が崩れてくれた穴を一気にこじ開け5点のビックイニング。今季最多21の貯金になった。涌井にとって、ロッテにとって魔の7回となってしまった。
 ただ、涌井が痛打を浴びて崩れる要因だったストレートのシュート回転。この日は右打者の外角低めに丁寧にコントロールされていた。次の機会には100勝を果たしてくれそうな、悪くない内容だった。

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