オリックス・近藤一樹が1411日ぶりの白星 ”こんちゃん効果”でチーム一丸に! 【どら増田のオリ熱コラム #48】
12日、楽天戦(コボスタ宮城)に先発した近藤一樹は、6回3失点の好投で1411日ぶりに勝利投手となった。怪我や不調を乗り越えてきた近藤に勝ちをつけるために、ナインが一丸となって勝ち取った勝利でもあった。
2015/07/13
近藤のためにチーム全体が一丸に
近藤は6月23日に中継ぎ陣崩壊による緊急処置として、今季3度目の一軍昇格を果たしたが、なかなか登板機会が訪れず、今月2日の日本ハム戦でわずか1/3でKOとなった松葉の後、比嘉を挟んで2回から3番手としてようやく登板。ここでも久々の勝利に期待が集まったが、四球から自滅し3回を2失点の内容でマウンドを降りている。そして迎えた今季4度目の登板は、ローテ再編により”狭間”となったこの日の楽天戦先発登板となった。
以下はこの日活躍した選手たちのコメントだ。
・駿太
3回1死2塁からライト前へ同点タイムリー
「近藤さんが久しぶりの先発ですので、“なんとか近藤さんに勝ち星を”とみんなで言っていましたし、とにかく早い回に追いつくことができてよかったです!」
・安達了一
3回1死1・3塁からレフト前へ勝ち越しタイムリー
「“近藤さんに勝ちをつけたい!”その一心で打ちました!タイムリーになってくれてよかったです!」
・中島裕之
3回1死2・3塁から三塁線を破る2点タイムリー2ベース
「こんちゃんが楽に投げられるように、なんとかランナーをかえしたいと思っていました!タイムリーになってくれてよかったです!」
・縞田拓弥
4回無死3塁から右中間へタイムリー2ベース
「チャンスでしたし、甘いボールが来たら積極的に打ちにいこうと思っていました。近藤さんもがんばっていますし、とにかくランナーをかえすことができてよかったです!」
16安打9打点の猛攻で、6回を3失点(自責点2)で抑えた近藤に何とか勝ち星を付けようと、チーム全体が一丸となっていたことが分かる。2軍で苦労を共にした宮崎、縞田、そしてスタメンマスクを被った伏見がいずれも長打を放つ活躍を見せれば、T-岡田と駿太も”繋ぐ”バッティングで猛打賞の大活躍。駿太はようやく打率を2割に乗せた。8日に32歳になったばかりの近藤だが、童顔なこともあり、ファンや選手、関係者から”こんちゃん”という愛称で親しまれている。この試合は、まさに”こんちゃん効果”がもたらした勝利と言えるだろう。
先日発売された選手会プロデュースTシャツの中に、近藤がラインナップされたことが明らかになると、ファンの間からは喜びの声が数多く挙がり、発売されると店頭販売分は早々に売り切れた。近藤のヒーローインタビューを見て涙を流しているファンもたくさんいた。近藤の人気は高い。
「オリックス・バファローズは強いチームです!」
ヒーローインタビューの最後に近藤は、ハッキリとこう言い切った。”こんちゃん”がそう言うなら信じてみるのも悪くない。