「スポーツ新聞は社会の窓」7月前期の気になるジャイアンツニュース【スポーツ新聞チャンネルG 7月編】
今シーズンも早くも前半戦が終了する。混セが続く中、チームとして苦戦が続きながらも首位に食らいついている巨人の7月前期の気になる紙面を紹介していく。
2015/07/15
球史に残る桑田真澄ドラフト1位指名
【高木勇人 球団初!シーズン中にプロデュース弁当発売】
3・4月度の月間MVPに輝いた右腕も、5月24日を最後に勝ち星に見放されている。
ローテを守り抜いた前半戦成績は16試合(108回)6勝6敗、防御率2.92。
巨人で新人二桁勝利はドラフト制後、堀内恒夫・上原浩治・木佐貫洋・澤村拓一・菅野智之とドラ1もしくは自由獲得枠の投手のみ。
指名漏れが続き25歳でプロ入りした苦労人のドラフト3位ルーキーが歴史に名を刻むことはできるのか?
って、その前に「弁当で球団初の快挙達成」の速報が日刊スポーツで報じられている。
ヒーローインタビューの「寮長が勝ったらオムハヤシを作ってくれると言った」発言で俄然注目を集めたあの一品。
オムライスじゃなくオムハヤシ。で、発売されるのは「高木勇人の熱々オムハヤト」(税込1100円)。
選手監修の新作食品は開幕からの発売が通例だが、球団は今後の活躍への期待も込め初のシーズン中の発売に踏み切ったという。
発売は高木勇も初出場する17日のオールスター第1戦(東京ドーム)から。
これだけは言っておきたい。弁当の具はチーズハンバーグである。
(7/7 日刊スポーツ)
【桑田真澄 ドラフト直前ある夜の出来事】
30年前、球界を揺るがしたドラフトKK事件。
巨人を熱望した清原和博と早大進学を表明していた桑田真澄。
蓋を開けてみたら、巨人は桑田を単独指名。西武が交渉権を獲得した清原は涙を流した。
東スポ評論家のPL学園OB得津高宏氏が、当時の秘話を語る。
ドラフト直前に一部で行方不明と報じられた桑田は、ロッテスカウトの得津氏の家に泊まったという。
当時の12球団スカウトでPL学園OBは得津氏ただひとり。スカウトではなく、先輩としての付き合い。
「ボクは大学に行きたい」と話す桑田に、得津氏が「もし巨人から指名されたらどうするんだ?」と聞いたら言葉に詰まる桑田。
友人の清原が巨人入りを熱望している手前、「ボクも巨人に行きたい」とは言えない性格。
彼もまた悩んでいた。
早稲田には行きたい。でもあこがれの巨人でプレーして苦労した家族を楽にさせてあげたい。
得津家に泊まった夜、桑田はふとこんな言葉を漏らしたという。
「ボク、寒天を煮ながら考え事をするのが好きなんです。パンの耳をもらってきて揚げて食べたこともあったなあ。
苦労したから、お母さんやお姉ちゃん、弟を大事にしたいんです」
そして、17歳の少年は揺れる気持ちを抱いたままドラフト当日を迎えることになる。
(7/10 東京スポーツ)