中畑監督「まさにナインの気持ちが乗り移った打球」 DeNA、98年以来前半戦首位ターン
15日、横浜スタジアムにて横浜DeNAベイスターズ対読売ジャイアンツ戦が行われた。試合は9回裏、DeNAが3-2でサヨナラ勝ち。この日、タイガースがカープに敗れたため、日本一に輝いた98年以来の前半戦首位ターンを決めた。
2015/07/16
若き左腕が力投
ベイスターズが5割に復帰したこの試合、三つのポイントがあった。
ベイスターズの先発は砂田、ジャイアンツの先発は田口とプロ入り2年目の左腕対決となった。どちらも後半への弾みとなるマウンドにしたいところ。
砂田は6月7日に育成選手から支配下選手になり、7月8日にプロ初勝利をあげたばかり。本拠地横浜スタジアムでは初めてのマウンドとなった。
中盤までは流れは一転、二転する。
初回、坂本が真ん中に甘く入ったスライダーをレフトの上段に運んで、ジャイアンツが先制するも、すぐさまベイスターズは2回に松本の高く弾んだラッキーな内野安打で同点に。さらに4回、黒羽根の犠牲フライで勝ち越した。5回、相川のタイムリーでジャイアンツも追いつき、試合は振り出しへ戻る。
最初のポイントは、若い砂田がジャイアンツ打線相手に我慢強く投げたこと。
インコースへも物おじせず、投げ込んでいく投手。中畑監督も「砂田が苦しい中、よく凌いでくれた。心中してもいいと。成長だね」と称えた。
5回の阿部との対戦。三振に斬って取った大きなスライダーは、腕が大きく振れ、阿部のタイミングが合っていなかった。
砂田は未知のイニング、6回。セカンドに走者を置いたが、長野には140キロのインコースへの攻めのピッチングで内野ゴロに仕留める。