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横浜DeNAベイスターズ 98年優勝以来の首位ターン 17年ぶりの優勝は?

混セが続くなか、DeNAは前半戦最終カードとなる巨人3連戦を3タテし勝率を5割に戻し、3位からいっきに首位に返り咲いた。前半戦首位ターンは優勝した98年以来17年ぶり。このまま混セを抜け出すことができるのか。

2015/07/16

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ベースボールチャンネル編集部



98年優勝以来の首位ターン

 5月の首位独走から、交流戦の低迷、12連敗。頂点もどん底も味わったDeNAが前半戦最終カードで勝負強さを発揮した。

 今シーズン最多の借金4で迎えた12日のヤクルト戦を三浦大輔の好投で3-0で勝利したチームは、その勢いのまま13日からの巨人戦に臨んだ。借金完済に残された道は3連勝のみ。1戦目は、大幅に打順を入れ替えた中畑采配が的中し、今シーズン初めて1番を任された梶谷隆幸が初回初球をライトスタンドに運び先制すると、2番の松本啓二朗もこれに続き二者連続ホームランを放ち、その後も得点を重ねて7-4で勝利する。
 2戦目はドラフト2位ルーキー石田健大がプロ初登板。巨人に3-0のビハインドで4回の打席で代打を送られるも、代わった柳田殖生がタイムリーヒットを放ち同点に。そして5回に無死1塁で筒香嘉智が勝ち越しツーランを放つと、この回一挙7点のビックイニングとし、そのまま10-3で快勝した。
 そして3戦目。砂田毅樹と田口麗斗が先発の19歳左腕対決は投手戦となる。砂田は初回に坂本勇人に先制ホームランを浴びるもその後は粘りの投球で自己最多7回を投げ、5安打2失点。同点の7回表に1死1・2塁、2塁走者に鈴木尚広を置いて大田泰示にレフト前ヒットを許すも、筒香の好返球で勝ち越しを許さなかった。そのまま9回に入り、守護神山崎康晃が三者凡退に抑えると、その裏2死満塁でロペスのサードゴロがサード村田修一のエラーを誘いサヨナラ勝ちを収めた。

 5月の勢いを完全に取り戻したように見えるDeNAは、この巨人3連勝で借金完済。首位ターンで後半戦を迎えることになる。
 首位ターンは優勝した98年以来17年ぶり。ここまでの戦いぶりから98年以来の優勝へ期待が高まっている。前半戦を終えての成績を98年と比べてみた。

1998年
前半戦 45勝28敗1引き分け 勝率.622 ※2位中日と4.5ゲーム差
シーズン 79勝56敗1引き分け 勝率.585 ※2位中日と4.0ゲーム差
     打率.277(1位) 642得点(1位) 1304安打(1位) 100本塁打(3位タイ)
     防御率3.49(2位) 48セーブ(1位)
2015年
前半戦 42勝42敗1引き分け 勝率.500 ※2位巨人と0.5差
    打率.259(1位) 315得点(1位) 744安打(2位) 66本塁打(1位)
    防御率3.57(5位) 25セーブ(1位タイ)

 98年のベイスターズは、5月は3位で終わるも、夏にかけてマシンガン打線と呼ばれる強力打線が爆発して首位に立つと、オールスター戦を挟んで10連勝で首位を堅守。8月以降は連敗もあったが、2位中日との直接対決を落とさずに38年ぶりのリーグ優勝を果たした。
 今シーズンのチームは前半戦終了時点ではあるが、打撃は98年に劣らない成績でリーグトップを誇っている。4番筒香中心のクリーンナップだけでなく、下位打線からも得点できる打線になりつつある。投手陣は交流戦の不調もあり防御率は5位だが、巨人3連戦で無失点リレーを続けて復調しつつある。

 前代未聞の混セのなか、前半戦をDeNAが最高の形で勝ち抜いた。しかし、最下位中日まで4.0ゲーム差のため、少しの連敗が命取りになりかねない厳しい戦いは続く。

 DeNAの後半戦は20日に再びホーム横浜スタジアムでヤクルト戦から始まる。
 勝負の夏。17年ぶりの優勝へ、熱い戦いから今後も目が離せない。



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