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昨年比12.5%増、驚異的なDeNAの観客動員 熱いファンとともにペナントを制するか【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、前半戦を終えて発表された各球団の観客動員についてだ。

2015/07/18

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6月の連敗時期も客足は衰えず

 月ごとの本拠地球場の動員率の推移を見れば、DeNAファンの動向をある程度知ることができる。

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 ソフトバンクは6月から観客動員が急増。日本ハムは乱高下している。オリックスは、成績低迷の影響もあってか7月の動員は急落。ロッテはずっと半分強の動員にとどまっている。西武も5~6割で終始。楽天は7~8割で推移している。

 巨人は90%を超える高い数字だが、伸び悩んでいる。阪神は6月、7月と動員は低下傾向。広島もマツダスタジアムの動員は、90%を超えて飽和状態に近くなっている。中日は7月に少し持ち直している。
 ヤクルトは低迷していたが、少しずつ上昇傾向にある。

 そしてDeNAだ。
 昨年の動員率の平均が74.6%。3、4月は79.5%と好調な出足だった。それが5月、6月と客足がさらに伸びて今は90%に迫りつつある。常連のお客から見れば、昨年と今年では客席の景色がかなり違うはずだ。

 特にDeNAは6月、本拠でも1勝6敗1分と不振だった。それでも客足は伸び続けた。そんな観客の声援の後押しも受け、DeNAは前半戦最後の巨人戦で首位に返り咲いた。

 2004年以前の観客動員数は実数ではなく、球団発表だったため、正確な数字ではない。DeNA(横浜)の最多観客動員は、優勝した1998年の185.7万人だったとされている。
 今季は176.3万人ペース。しかし、残る28試合の主催試合で95%超えの動員が続けば、この数字に迫ることになる。
 17年ぶりのペナントレース制覇が実現すれば、観客動員の新記録も見えてくるだろう。DeNAの成績に加え、観客動員にも注目したい。

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