混セ後半戦の緊張感やプレッシャーを「経験」に 球宴MVP・カープ會澤翼が見せる進化
18日にマツダスタジアムで行われたオールスター第2戦はカープ勢7人が登場し、各選手が大活躍したがその中でも初出場の會澤翼が先制ホームランを放ちMVPを獲得した。
2015/07/22
球宴初出場でMVP獲得
メジャーから復帰した黒田博樹が全国のプロ野球ファンから喝采を浴びる。前田健太は圧巻の全38球直球勝負を挑む。新井貴浩のフルスイングもスタンドを沸かせた。
7月18日、カープ勢7人が登場した、マツダスタジアムでの「赤い球宴」。そのど真ん中に、オールスター初出場の捕手・會澤翼の存在があった。
「緊張すると思うし、狙ってヒットを打つ技術もありません。三振かホームランでいきたいです」
その「予告」通りの一発だった。3回、ディクソン(オリックス)のストレートをフルスイングでスタンドへ運ぶ。インパクト抜群のアーチで會澤はMVPを獲得した。
入団9年目、開幕スタメンから一気に正捕手を狙う男は、経験を力に変えていく。レギュラーシーズン中も、試合前からピッチャーの様子を観察し、性格を知ろうと努めている。試合の反省やポイントはメモに書き留める。「流れを左右するポイント、ここはどうすればよかったか、この四球が大きかった、そんなところはノートにメモするようにしています」
5月下旬に11試合で1安打の打撃不振もあったが、彼は下を向くばかりではなかった。「プロ野球は甘くないと教えてくれたのだと思います。データも出るでしょうし、思ったように野球をさせてもらえませんでした。やはり、僕が進化しないといけないと感じました」