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阪神は先発の起用法、広島は福留対策がポイント。CSファーストステージ(セリーグ)は初戦を制したほうが有利な状況に

プロ野球は、明日からいよいよクライマックスシリーズがスタートする。セリーグは、甲子園球場で阪神対広島が行われる。昨年も同じ組み合わせとなったが、そのときは広島が阪神を下し、ファイナルステージへ駒を進めた。果たして今年はどうなるか。

2014/10/10

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広島に強いが、本拠地に弱い能見

 レギュラーシーズン最終戦で広島が巨人に負けたことにより、2位阪神、3位広島となったセ・リーグ。クライマックスシリーズ・ファーストステージは甲子園球場で行われる。

 ファーストステージが甲子園球場で行われるか、マツダスタジアムで行われるかは阪神にとってちょっとしたポイントだった。

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 エースの能見篤史は、今季甲子園球場で3勝7敗、防御率3.96。1イニングあたりに許した走者を示すWHIPは1.31と、あまり相性がよくなかった。一方、マツダスタジアムでは2試合の登板ながら防御率1.93、WHIP0.86と好成績を残している。

 能見と対照的な数字を残しているのが、奪三振王のタイトルを獲得したメッセンジャーだ。甲子園球場で6勝4敗と貯金はそこまで作れていないものの、防御率は2.29。WHIPは1.08。逆にマツダスタジアムでは0勝2敗、防御率8.10。WHIPは1.70と大の苦手にしているのだ。

 藤浪晋太郎も甲子園球場では防御率こそ3.22だが、6勝1敗と勝ち越している。

 ファーストステージは中継ぎ待機と報じられている岩田稔は甲子園球場で4勝5敗ながら防御率は2.11、WHIPは1.20。広島に対しても2戦2勝、防御率1.20、WHIP0.93と相性がいい。
 数字だけで判断すれば、能見と岩田の役割を逆にしてもいいような気もする。

 阪神の主力投手陣と広島野手陣の対戦成績を見ると、能見はロサリオに6打数3安打と打ち込まれている以外は比較的抑えている。丸佳浩に対しては10打数ノーヒットと完ぺきに封じていて、通算でも22打数4安打、打率.182と抑えている。

 極端な成績になっているのが藤浪だ。本塁打王のエルドレッドは16打数3安打11三振と抑えているが、菊池涼介に対して24打数7安打、打率.292。丸に対しては24打数14安打、打率.583とカモにされている。

 ほかに松山竜平にも19打数8安打、打率.421と打ち込まれている。広島は対藤浪として松山をスタメンから外せないだろう。

 阪神にとって気になるのは、過去のクライマックスシリーズで一度も勝ち上がっていないこと。導入初年度の2007年は中日に2連敗。2008年は中日に1勝2敗。2010年は巨人に2連敗。そして昨年は広島に2連敗。勝ちあがっていないどころか通算1勝8敗、甲子園球場では1勝もしていない。今季、甲子園球場での広島戦は7勝2敗。

 初戦を取って、有利に持ち込みたい。

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