悩める左腕エース杉内俊哉、セットアッパー起用という選択肢はあるか
巨人の先発陣の柱の一角、背番号18が今季絶不調だ。後半戦、最初のカードも負け越した巨人。勝負の夏場に向けて、ローテーション再編がありそうだ。そのとき、杉内を一時的にセットアッパーで起用するという策もあるのではないだろうか。
2015/07/23
背番号18番、まさかの不調
エースナンバーが泣いている。
巨人の18番、杉内俊哉が絶不調だ。
今季17試合に先発して6勝6敗、防御率3.95はリーグ規定投球回到達者で最下位である。
投球回95 2/3は、1試合平均に換算すると約5.6回。
開幕から10試合は5勝1敗と結果を残したものの、6月以降は1勝5敗。
14日のDeNA戦では5回途中5失点でKOを食らい、21日の後半戦初登板も6回に阪神打線に掴まり黒星を喫した。
これで7月の4試合は、22回1/3を投げ16失点、防御率6.45。
イニング別失点を見ると6回が飛び抜けて多く、中盤で力尽きるケースが多々見られる。
球界最高年俸投手のひとり、松坂世代を代表する杉内も10月で35歳。
大型4年契約の最終年を迎えるベテラン左腕は、23日に登録抹消となった。
移籍初年度から3年連続二桁勝利で巨人をV3に導いた男がキャリアの岐路に立たされている。
現在、チームも43勝45敗1分の借金2でリーグ3位。
貧打に加え、ブルペンを支えてきた山口鉄也とマシソンに勤続疲労が見られ、今季すでに21度の逆転負け。
山口は防御率3.07で自己ワーストの4敗、マシソンも防御率2.43で5敗。
原監督はポレダのセットアッパー起用も示唆しており、夏場に向けてローテーション再編の可能性も高い。
もちろんポレダの球の威力はリリーバーとして魅力的だ。
だが、同時にクイックとフィールディングに課題があり、先発時には立ち上がりを苦手としている。
7月に先発した3試合で、すべて初回に失点。
5月22日の中日戦から7試合連続で先制点を献上中。
僅差の終盤での投入には不安が残る。