周東佑京、増田大輝、佐野皓大、和田康士朗…代走の切り札担う育成から這い上がった韋駄天たち
2020/09/29
注目度高いロッテの若手有望株・和田康士朗
最後は、その快速が大きな話題を呼んでいる千葉ロッテマリーンズの和田康士朗外野手だ。
和田は、BC・富山から2017年育成ドラフト1位で入団。高校時代には一度野球から離れて陸上に転向し、野球を再開後も野球部ではなく、社会人のクラブチームに所属した。卒業後には独立リーグに進み、類稀なる才能を見せ1年でプロへの道を掴んだ。
ルーキーイヤーは二軍で多くの試合に出場するも、プロの壁にぶつかった。しかし昨季は、打撃成績が大幅に向上。荒削りなところが目立った走塁面でも成長を見せ、23盗塁をマークしたが、支配下契約とはならなかった。
勝負の年となる今季は、キャンプから一軍に帯同。オープン戦、練習試合でも猛アピールを続け、6月1日に念願の支配下契約を勝ち取った。
勢いのままに開幕一軍を掴むと、ソフトバンクとの開幕戦に代走として初出場。球界随一の強肩・甲斐拓也捕手から初盗塁を決める鮮烈なデビューを飾った。以降は代走として期待に応え、8月16日日本ハム戦では「1番・中堅」として初スタメン。3安打3盗塁の活躍で強烈なインパクトを与えた。現在は状況に応じた起用法で、リーグ3位の19盗塁をマーク。首位争いを繰り広げるチームの貴重な戦力となっている。
今季成績 51試合、19盗塁(企図数22回)、盗塁成功率.864
月別成績 6月 6試合、4盗塁(企図数5回)、盗塁成功率.800
7月 8試合、1盗塁(企図数1回)、盗塁成功率1.000
8月 20試合、11盗塁(企図数11回)、盗塁成功率1.000
9月、17試合、3盗塁(企図数5回)、盗塁成功率.600
通算成績 51試合、19盗塁(企図数22回)、盗塁成功率.864