栗林良吏、田澤純一…2020年社会人、独立リーグのドラフト注目選手は?<投手編>【ドラフト2020】
2020/10/16
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社会人、独立リーグドラフト注目投手8名
栗林良吏
右投右打
愛知黎明-名城大-トヨタ自動車
社会人ナンバー1投手の呼び声も高く、ドラフト1競合が予想される栗林。名城大4年時には、プロ志望届を提出するも指名漏れを経験した。悔しさを糧にし、トヨタ自動車では1年目から活躍。150キロを超える速球と多彩な変化球で打者を圧倒し、完成度は群を抜いている。
佐々木健
左投左打
木造高-富士大-NTT東日本
社会人左腕では、1、2を争う評価を受けている佐々木。NTT東日本では1年目から先発として活躍し、都市対抗、日本選手権の舞台も経験した。速球、変化球ともに空振りを取れ、高い奪三振能力を誇る。
藤井聖
左投左打
富士市立高-東洋大-JX-ENEOS
佐々木と同等の高い評価を得ている左腕・藤井。。東洋大、JX-ENEOSでは主にリリーフとして結果を残してきたが、先発適性も見せており、両輪をこなせる。上から投げ下ろすフォームから繰り出す最速150キロの速球が大きな武器となっている。
伊藤優輔
右投右打
小山台-中央大-三菱パワー
最速155キロを誇る伊藤。小山台高時代には、都立高校として初めて21世紀に選出され、春の選抜甲子園に出場したことでも注目を集めた。三菱パワーでは、先発、リリーフの両面で起用されており、速球の威力もパワーアップしている。
森井絃斗
右投右打
板野高-セガサミー
高卒で社会人野球の道に進んだ森井。セガサミーでは、けがの影響もあり1年目こそ目立った成績は残せなかったが。2年目から台頭し、主に先発として活躍。速球は最速152キロと潜在能力は高い。
小野大夏
右投右打
健大高崎高-Honda
同じく高卒社会人の小野。健大高崎高では2年秋から投手に専念したが、それまでは強肩を活かし、捕手としても活躍していた。Hondaでは1年目からベンチ入り。2年目からは主にリリーフとして欠かせない存在となり、日本選手権でも登板を果たした。力強い速球と鋭く落ちるフォークが特徴で、伸び代も大きい。
戸田懐生
右投右打
東海大菅生高(中退)-KTCあおぞら高-四国IL・徳島
独立リーグの四国IL・徳島で好成績を残している弱冠20歳の戸田。東海大菅生高では、2年夏に甲子園へ出場し、主戦格としてベスト4進出に大きく貢献した。プロからも一目置かれていたが、以降は肘の故障により満足にプレーできず、中退することとなった。肘の痛みがなくなったことから、昨年の後期シーズンから四国ILの徳島インディゴソックスに入団。クローザーとして防御率0.00をマークし、独立リーグ日本一に大きく貢献した。今季は先発に転向。リーグトップの118奪三振、同2位の8勝、防御率1.12をマークしている。(10月14日終了時点)
田澤純一
右投右打
横浜商科大高-新日本石油ENEOS(現JX-ENEOS)-ボストン・レッドソックス-マイアミ・マーリンズ-デトロイト・タイガース(マイナー契約)-ロサンゼルス・エンゼルス-シカゴ・カブス(マイナー契約)-シンシナティ・レッズ(マイナー契約)-BC・武蔵
そして、大きな注目を集めているのがBC・埼玉武蔵ヒートベアーズで日本球界に復帰した田澤だ。「田澤ルール」(※)により今季のNPB入団は絶望視されていたが、日本プロ野球選手会からの要望で撤廃が決定。今秋のドラフト指名を受ければ、NPB入りが可能となった。34歳とベテランの域に差し掛かっている田澤だが、実力は衰えておらず、MLB通算388試合登板の実績は大きな魅力だ。
他にも、右腕ではNTT西日本の大江克哉や日本製鉄かずさマジックの山本晃希、Honda鈴鹿の松本竜也らがおり、左腕では同じくHonda鈴鹿の森田駿哉、JR東日本の伊藤将司らもドラフト候補として名前が挙がっている。
※田澤ルール… ドラフト対象のアマチュア選手が国内球団を経由せずに海外でプレーした場合、その選手が帰国しても高校出身選手は3年、大学・社会人出身選手は2年、ドラフト指名が凍結されるという事項。2008年に田澤がNPBを経由せずにMLBに挑戦したことをきっかけに創設された制度のため、通称として呼ばれている。
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