【野球コラム】ホークスが誇る分厚い戦力層 長谷川、東浜、帆足、ウルフら2軍でチャンスを伺う選手たち
パリーグ首位を独走するソフトバンク。2軍ではウエスタンリーグ2位につけ、1軍昇格を狙う選手が実績を積んでいる。
2015/07/30
登板機会を待つ先発陣
規定投球回に達しているのは5投手。防御率はバンデンハーク1.17、千賀滉大1.38、岩嵜翔1.50、東浜巨1.80、帆足和幸2.17となっている。先発ではその他に山田大樹、坂田将人、さらに昨年行った右ヒジ手術から復活を期すウルフが名を連ねる。加入2年目のウルフは昨季、開幕ローテに入り故障前の5月中旬までに4勝をマークした。これから実戦登板を積んで完全復活といきたいところだが、外国人枠という難題も待ち受けている。
野手では李大浩、投手陣ではスタンリッジ、バンデンハーク、抑えのサファテ。そして現在は登録抹消となっている中継ぎのバリオス。好成績を収める彼らを蹴落とすほどの成績とインパクトを残し、外国人選手4枠を手にすることができるだろうか。
バンデンハークは1軍でローテーションに入っているため、しばらくはファームで登板することはないと思われるが、先発陣が豊富でローテーションに入ることすら困難な状態のファーム。雨天中止の多かった7月中旬は特に、登板機会が減り調整が難しくなっている。
2軍での登板機会はまだ2試合ながら、坂田は思い切りのいい投球を披露した。巨人との交流戦3連戦中の7月25日に先発し7回を投げて、被安打2、四死球3、奪三振9、失点2でファーム初勝利を収めた。プロ入り5年目の左腕は2014年から育成契約となった背番号「120」。熾烈な投手陣争いに割って入りたいところだ。
倉野信次2軍投手コーチは「チャンスはみんなにある」と選手たちを見守る。
今年も容赦なく照りつける真夏の太陽が、雁の巣最後の夏をさらにアツく感じさせる。
※成績はすべて7月28日時点