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セーブ王スアレス、勝負強さ見せたサンズ、ボーアは17本塁打も好不調の波激しく…2020年シーズンの助っ人外国人選手を振り返る<阪神編>

2020/11/28

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 2020年シーズンの全日程を消化したプロ野球。今季は特例事項として外国人枠が「5」に増加し、例年以上に各球団の運用方針が異なった。入れ替わりの激しい助っ人外国人選手の活躍は、その年のチーム成績に大きな影響を与えている。
 

 
 今回は、2020年シーズンに阪神タイガースへ在籍した支配下助っ人外国人選手の今季成績を振り返っていく。

投手

オネルキ・ガルシア
投打   左投左打
今季成績 14試合、(75回1/3)、2勝6敗、51奪三振、防御率4.42、WHIP1.41
 

 来日3年目のシーズンを終えたガルシア。昨季はシーズン途中からリリーフとして存在感を見せたが、今季は先発に再転向した。開幕ローテーション入りも、なかなか勝ち星が付かず、8月に今季初勝利を含む2勝を挙げて復活の兆しを見せたが、以降は不安定な投球が続いた。最終登板となった10月20日広島戦でも3回4失点とアピールできず、今季限りでの退団が濃厚となっている。
 

ロベルト・スアレス
投打   右投右打
今季成績 51試合(52回1/3)、3勝1敗25セーブ8ホールド、50奪三振、防御率2.24、WHIP1.05
 

 昨季まで福岡ソフトバンクホークスでプレーし、オフに阪神へ加入したスアレス。今季はセットアッパーとして開幕を迎えたが、安定した投球を続け、7月中旬にはクローザーへ転向した。以降はコンスタントにセーブを積み上げ、25セーブで最多セーブを受賞。今オフにはメジャー移籍の可能性も浮上しており、去就に注目が集まる。
 

ジョー・ガンケル
投打   右投右打
今季成績 28試合(56回2/3)、2勝4敗11ホールド、39奪三振、防御率3.18、WHIP1.18
 

 先発として期待された新戦力のガンケル。しかし、開幕前の実戦では結果を残せず。なんとか開幕ローテーション入りを果たすも、初登板でも4回3失点に終わり二軍降格。同時にリリーフ転向となった。リリーフとして一軍昇格後は11ホールドを挙げるなど適性を見せ、終盤には先発にも再挑戦。活躍の兆しを見せた。
 

ジョン・エドワーズ
投打   右投右打
今季成績 23試合(22回2/3)、1敗12ホールド、17奪三振、防御率2.38、WHIP0.88
 

 リリーフの一角として期待された新戦力のエドワーズ。外国人争いを制して開幕一軍入りを果たした。初登板となった開幕戦では1回無失点に抑えるも、右肩のコンディション不良ですぐに登録抹消。9月下旬にようやく一軍再昇格を果たすと、まずまずの投球を続け、約2カ月間で12ホールドを挙げた。

野手

ジェフリー・マルテ
投打   右投右打
守備位置 三塁手、一塁手
今季成績 29試合、打率.252、26安打、4本塁打、14打点、1盗塁、OPS.783(長打率.447+出塁率.336)
 

 来日2年目のシーズンを終えたマルテ。今季は「3番・三塁」で開幕を迎え、一時は4番に座るも、左ふくらはぎの張りで7月中旬に登録抹消となった。10月下旬にようやく一軍再昇格を果たすも、一塁の守備で1イニング3失策など精彩を欠いた。打撃面でもアピール不足に終わり、来季以降の契約は不透明となっている。
 

ジャスティン・ボーア
投打   右投左打
守備位置 一塁手
今季成績 99試合、打率.243、80安打、17本塁打、45打点、1盗塁、OPS.760(長打率.422+出塁率.338)
 

 メジャー通算92本塁打を放った左の大砲候補・ボーア。大きな期待を受けたが、開幕から18打席連続無安打を記録した。左投手に対しては特に弱さを見せたが、7月以降は日本の野球に順応を見せ始め、計17本塁打を放つなど豪快な打撃を見せた。しかし、好不調の波が激しく、高額年俸もネックとなって今季限りでの退団が決まった。
 

ジェリー・サンズ
投打   右投右打
守備位置 外野手
今季成績 110試合、打率.257、97安打、19本塁打、64打点、2盗塁、OPS.814(長打率.451+出塁率.363)
 

 韓国リーグ(KBO)で打点王を獲得した新戦力のサンズ。開幕は二軍スタートだったが、直後に一軍昇格を果たし、公式戦初出場となった6月27日DeNA戦では9回に逆転サヨナラ3ラン本塁打を放つ鮮烈デビューを飾った。以降は、勝負強い打撃で打線を牽引。10、11月は打撃不振に陥り成績を下げたが、得点圏打率は.333をマークし、来季以降も残留が基本線と見られている。
 
 
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