強力リリーフ陣の一角ハーマン、中軸担ったマーティン、レアードは故障で無念のリタイア… 2020年シーズンの助っ人外国人選手を振り返る<千葉ロッテ編>
2020/11/28
2020年シーズンの全日程を消化したプロ野球。今季は特例事項として外国人枠が「5」に増加し、例年以上に各球団の運用方針が異なった。入れ替わりの激しい助っ人外国人選手の活躍は、その年のチーム成績に大きな影響を与えている。
今回は、2020年シーズンに千葉ロッテマリーンズへ在籍した支配下助っ人外国人選手の今季成績を振り返っていく。
投手
チェン・グァンユウ
投打 左投左打
今季成績 19試合(19回2/3)、1勝2ホールド、12奪三振、防御率3.20、WHIP1.68
来日10年目のシーズンを終えたチェン・グァンユウ。今季は開幕一軍入りを果たすも、すぐに二軍降格となった、以降も一、二軍を行き来する状況が続き、昨季と比べて登板機会が大きく減少。四球で走者を許す場面も多く、制球力に課題を残した。
フランク・ハーマン
投打 右投左打
今季成績 38試合(37回2/3)、3勝2敗1セーブ23ホールド、37奪三振、防御率2.15、WHIP1.06
昨季まで東北楽天ゴールデンイーグルスで3年間プレーし、オフにロッテへ加入したハーマン。楽天時代と同じくセットアッパーとして開幕を迎えた。高い安定感でその地位を確立させていた。しかし、9月中旬に右手第2指伸筋腱損傷により登録抹消。10月下旬に復帰後は、強力リリーフ陣の一角として奮闘し、チームのクライマックスシリーズ(CS)進出に貢献した。来季も残留が基本線となっている。
ホセ・フローレス
投打 右投右打
今季成績 14試合(22回1/3)、2勝2敗1ホールド、25奪三振、防御率7.66、WHIP1.93
昨オフに育成選手として入団したフローレス。オープン戦でアピールに成功し、3月31日に支配下契約を締結した。7月中旬に先発として一軍初昇格を果たすも打ち込まれ、すぐに二軍降格。同時にリリーフへ配置転換となって以降は一、二軍を行き来したが、10、11月は7試合登板で防御率0.73と活躍の兆しを見せた。
チェン・ウェイン
投打 左投左打
今季成績 4試合(26回)、3敗、14奪三振、防御率2.42、WHIP1.00
シーズン途中の9月21日にロッテへ加入したチェン・ウェイン。新型コロナウイルス感染拡大の影響による2週間の隔離期間などを経て、10月中旬に日本球界復帰登板を果たした。8年間プレーした中日ドラゴンズでは左のエースとして君臨し、メジャーでも活躍を見せた左腕は、熟練した投球を披露。先発として4戦3敗と勝ち星こそつかなかったが、防御率2.42、クオリティスタート率(QS率)は100%と抜群の安定感を誇った。しかしクライマックスシリーズ第2戦では、援護点をもらうも打ち込まれ、敗戦投手に。来季の契約は未定となっている。
また、開幕当初にはジェイ・ジャクソン投手も在籍し、リリーフの一角を担っていたが、7月上旬に自ら契約解除を申し出て、電撃退団。直後に逮捕が報じられた。
野手
ブランドン・レアード
投打 右投右打
守備位置 三塁手
今季成績 39試合、打率.233、31安打、6本塁打、15打点、OPS.690(長打率.391+出塁率.299)
来日6年目のシーズンを終えたレアード。「4番・三塁」で開幕を迎え、チームと同じく好調なスタートを切った。しかし7月に打撃不振となると、腰の張りを訴え、8月上旬に登録抹消。治療のため一時帰国となり、そのままシーズンを終えた。
レオネス・マーティン
投打 右投左打
守備位置 外野手
今季成績 104試合、打率.234、84安打、25本塁打、65打点、7盗塁、OPS.866(長打率.485+出塁率.382)
来日2年目のシーズンを終えたマーティン。今季はクリーンアップの一角として本塁打を量産し、特に8月以降は打率を落とした一方で、本塁打のペースに拍車をかけた。しかし、10月下旬に左足関節捻挫により登録抹消。今季中の復帰は叶わなかった。それでも25本塁打はリーグ4位の数字。来季もロッテでプレーすることが決定している。
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