クローザー定着のフランスア、ジョンソンはまさかのシーズン未勝利に… 2020年シーズンの助っ人外国人選手を振り返る<広島編>
2020/11/30
2020年シーズンの全日程を消化したプロ野球。今季は特例事項として外国人枠が「5」に増加し、例年以上に各球団の運用方針が異なった。入れ替わりの激しい助っ人外国人選手の活躍は、その年のチーム成績に大きな影響を与えている。
今回は、2020年シーズンに広島東洋カープへ在籍した支配下助っ人外国人選手の今季成績を振り返っていく。
投手
クリス・ジョンソン
投打 左投左打
今季成績 10試合(51回2/3)、7敗、35奪三振、防御率6.10、WHIP1.65
来日6年目のシーズンを終えたジョンソン。今季は開幕から精彩を欠き、背信の投球が続いた。復調に期待がかかるも状態は上がらず、9月3日中日戦を最後に一軍登板はなし。昨季も11勝をマークした左腕が、10試合の登板でまさかのシーズン未勝利に終わり、今季限りでの退団が決まった。
ヘロニモ・フランスア
投打 左投左打
今季成績 53試合(55回)、2勝3敗19セーブ7ホールド、62奪三振、防御率2.45、WHIP1.02
来日3年目のシーズンを終えたフランスア。セットアッパーとして開幕を迎えたが、7月下旬にクローザーへ本格転向した、以降は投球内容も安定感を増し、最終的に19セーブをマーク。チームの課題となっていた守護神の座を確立させた。
エマイリン・モンティージャ
投打 左投左打
今季成績 1試合(1回)、防御率18.00、WHIP3.00
来日2年目のシーズンを終えたモンティージャ。今季は8月中旬にリリーフとして一軍に昇格した。しかし初登板で2失点を喫して二軍降格となると、そのままシーズンを終了。今季限りで退団となった。
テイラー・スコット
投打 右投右打
今季成績 7試合(8回)、3敗、7奪三振、防御率15.75、WHIP3.13
守護神候補として期待された新戦力のスコット。期待通りクローザーとして開幕を迎えるも、初登板から炎上し、すぐに二軍降格となった。再昇格後も打ち込まれ、10月には先発として昇格。しかし4回4失点と結果を残せず、そのまま二軍でシーズンを終えたが、来季も残留が決定した。
また、開幕当初はD.J.ジョンソン投手も在籍したが、シーズン途中の9月21日に金銭トレードで東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍した。
野手
アレハンドロ・メヒア
投打 右投右打
守備位置 三塁手、一塁手
今季成績 37試合、打率.188、15安打、2本塁打、4打点、1盗塁、OPS.523(長打率.288+出塁率.235)
来日5年目のシーズンを終えたメヒア。今季は開幕一軍入りを果たし、7月は好調を維持するも、三塁のレギュラーを争う他選手も好調を維持していたため、下旬に二軍降格となった。再昇格後は結果を残せなかったが、球団は来季も契約を更新する方針だ。
ホセ・ピレラ
投打 右投右打
守備位置 外野手、三塁手
今季成績 99試合、打率.266、84安打、11本塁打、34打点、2盗塁、OPS.723(長打率.411+出塁率.312)
中軸として期待された新戦力のピレラ。今季は「1番・左翼」で開幕スタメンを掴むと、開幕戦では3安打1本塁打の活躍で、鮮烈なデビューを飾った。複数の守備位置、打順での起用となった7月は成績を下げ、ベンチスタートの試合も増加。最終盤の10、11月には打率.326と存在感を示したが、今季限りで退団となった。
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