巨人が背番号シャッフル敢行 過去3年間で背番号変更年にブレイクした選手は?
2020/12/27
Getty Images
読売ジャイアンツは22日、選手18人、コーチ7人、全25人の背番号変更を発表。昨季に続く大幅な背番号シャッフルを敢行した。
近年の巨人では、背番号変更を機にブレイクした選手も多く、それぞれが主力として活躍を続けている。今回は過去3年間を振り返り、変更初年度に飛躍した選手にフォーカスしていく。
岡本和真
変更前の背番号「38」→変更後の背番号「25」
変更年の成績 143試合、打率.309、167安打、33本塁打、100打点、2盗塁、OPS.935(出塁率.394+長打率.541)
前年の成績 15試合、打率.194、6安打、2打点、OPS.512(出塁率286+長打率.286)
入団時から2017年シーズンまでの3年間は背番号「38」を背負っていた岡本。同年オフに正三塁手を務めていた村田修一氏の退団に伴い、背番号「25」を継承した。一軍の壁に苦しんでいた岡本だったが、変更初年度の2018年シーズンには全143試合に出場して打率.309、33本塁打、100打点で3割30本100打点をクリアするなど大ブレイク。シーズン途中から巨人の第89代4番に座ると、その座を不動のものとし、今季は本塁打王と打点王の2冠に輝いた。
増田大輝
変更前の背番号「98」→変更後の背番号「63」
変更年の成績 75試合、打率.200、10安打、6打点、15盗塁、OPS.606(出塁率.286+長打率.320)
前年の成績 一軍出場なし
育成出身の増田は、支配下選手となった2017年途中から2018年シーズンまで背番号「98」を背負っていたが、昨季の背番号シャッフルで「63」に変更となった。変更初年度は、結果を残せていない増田にとって背水のシーズンとなったが、同年に一軍デビューを果たし、75試合に出場。代走の切り札的存在としてチームトップの15盗塁をマークするなど存在感を放った。さらに今季は背番号「0」に変更。昨季を上回る23盗塁を決めた。
戸郷翔征
変更前の背番号「68」→変更後の背番号「13」
変更年の成績 19試合(107回2/3)、9勝6敗、106奪三振、防御率2.76、WHIP1.20
前年の成績 2試合(8回2/3)、1勝、11奪三振、防御率2.08、WHIP1.04
高卒1年目の昨季は背番号「68」だった戸郷。ルーキーイヤーから一軍デビューを果たすなど潜在能力が高く評価され、背番号「13」で今季を迎えた。期待通り開幕ローテーション入りを果たすと、シーズン通した活躍で9勝6敗、防御率2.76をマーク。新人王は逃したが、日本シリーズではリリーフとして3試合に登板するなど奮闘し、敢闘選手賞を受賞。来季は背番号「20」を着用し、さらなる飛躍を目指す。
大城卓三
変更前の背番号「46」→変更後の背番号「24」
変更年の成績 93試合、打率.270、74安打、9本塁打、41打点、1盗塁、OPS.751(出塁率.339+長打率.412)
前年の成績 109試合、打率.265、78安打、6本塁打、30打点、OPS.718(出塁率.330+長打率.388)
以前から主に打撃で存在感を見せていた大城も、背番号変更後に本職の「捕手」として飛躍。入団時から昨季までの2年間は背番号「46」を背負ったが、今季は高橋由伸前監督が長年に渡り背負った背番号「24」を継承した。開幕前に新型コロナウイルス陽性となるなど厳しいスタートとなったが、チーム最多の71試合でスタメンマスクを被るなど捕手起用が増加。最終的に93試合出場で打率.270、9本塁打、41打点、OPS.751と打撃でもキャリアハイの数字をマークし、捕手部門のベストナインに輝いた。
吉川尚輝
変更前の背番号「0」→背番号「29」
変更年の成績 112試合、打率.274、97安打、8本塁打、32打点、11盗塁、OPS.734(出塁率.336+長打率.398)
前年の成績 11試合、打率.390、16安打、3打点、1盗塁、OPS.846(出塁率.432+長打率.415)
入団時から昨季までの3年間は背番号「0」を背負っていた吉川尚。2018年シーズンには92試合に出場したが、度重なるけがに悩まされ、昨季は腰痛の影響で11試合の出場にとどまった。心機一転の今季は、背番号「29」に変更。112試合出場で初の規定打席にも到達し、打率.274、11盗塁をマーク。主に「1番・二塁」としてシーズンを一軍で完走した。
【表】2020-2021年プロ野球12球団背番号変更選手一覧