入会資格は2000本安打、200勝、250セーブ…日本プロ野球名球会とは? 2020年は坂本勇人が規定条件達成【会員・選手一覧】
2021/01/11
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2020シーズンでは、読売ジャイアンツの坂本勇人内野手が11月8日、2000安打を達成し、日本プロ野球名球会入りを果たした。31歳10か月での2000安打達成はNPB史上2番目の若さ、1783試合での達成は歴代8位のスピードと記録ずくめの快挙だった。ここでは、坂本が入会することとなった「名球会」について、改めて振り返ってみたい。
名球会は、「日本プロ野球界の裾野を広げることと社会の恵まれない方々への還元を目的に、1978年7月24日に創設(公式サイトより)」された。2010年から「一般社団法人 日本プロ野球名球会」となり、現在は顧問として長嶋茂雄氏と王貞治氏、理事長には山本浩二氏が就いている。2020年シーズン終了時点での会員数は、投手16人、野手48人にのぼる。
入会資格は、
▼投手として通算200勝利以上、または通算250セーブ以上
▼打者として通算2000安打以上
※ 通算成績には、メジャーリーグでの成績も合算される。ただし、日本プロ野球での記録を起点とする。
▼特例入会制度
※ 名球会の入会規定に相当する記録保持者が対象
以上の規定のいずれかを満たした上で、入会意思のある昭和生まれ以降の日本プロ野球の選手、または元選手に限られる。入会に際し、入会の証しとして、先輩会員から名球会ブレザーを着せてもらうという「名球会ブレザー授与式」が代々行われている。
また、「入会意思のある」選手とあるとおり、2000安打をクリアしながらも未入会の落合博満氏や、日本でキャリアをスタートさせたアルフォンソ・ソリアーノ氏(NPBで2安打、MLBで2095安打)も入会には至っていない。そして堀内恒夫氏ら、退会者も存在する。