「4年間何もやっていない」オリックス近藤一樹の励みとなった、1つの動画【どら増田のオリ熱コラム#51】
オリックスファンにとって、馴染みの深い背番号「65」が戻ってきた。今季4月に支配下登録された近藤一樹は7月12日の楽天戦で4年ぶりの白星をあげ、復活の一歩を踏み出した。故障に泣き、苦しい4年間を支えたのは、ある1つの動画だった。
2015/08/04
画像提供/オリックス・バファローズ
しっくりときている今年
「自分は4年間何もやっていないんですよ。しっくりとダメの繰り返しで。そう思うと今年はしっくり来てるかな」
登板間隔の調整のため、現在登録を抹消されている、近藤一樹に今年の調子について尋ねると、このような答えが帰ってきた。
近藤一樹の2008年以降の成績は以下の通りだ。
2008年 25試合 10勝7敗 防御率3.44
2009年 24試合 9勝12敗 防御率4.78
2010年 24試合 5勝10敗 防御率4.35
2011年 15試合 3勝7敗 防御率6.36
2012年 1試合 0勝1敗 防御率4.50
2013年 5試合 0勝0敗 防御率9.00
2014年 2試合 0勝1敗 防御率4.70
2009年に9勝をあげたものの、負けが先行しており、2008年を最後に貯金をつくれたシーズンはない。以前の当コラムでも触れたように、近藤といえば2010年9月1日の大宮球場(西武戦)を思い浮かべるファンも少なくないだろう。あの日の近藤は初回に4点を失い、3回に坂田に3ランを打たれ7失点と序盤で試合を壊してしまった。しかし4回以降は立ち直り、その後は無失点で8回を完投している。
「大宮球場。ありましたねぇ。あの日は結構面白い話がありますよ」
思い切って近藤に大宮の話をぶつけてみると、懐かしそうに笑みを浮かべながら話してくれた。