2021年野球殿堂入りを発表。川島勝司氏と佐山和夫氏の2名が新たに選出、高津氏とバース氏は惜しくも届かず/得票率一覧<プレーヤー表彰・エキスパート表彰・特別表彰>
2021/01/14
公益財団法人野球殿堂博物館は14日、オンラインにて「2021年 野球殿堂入り通知式」を開催。特別表彰委員会から、新たに川島勝司氏と佐山和夫氏の野球殿堂入りを発表した。また、競技者表彰委員会・プレーヤー表彰、及びエキスパート表彰は、当選に必要な得票数を満たした候補者がおらず、該当者なし。野球殿堂入りは、総勢209名となった。
川島氏は、日本野球連盟、全日本アマチュア野球連盟にて要職を務めるなど、アマチュア野球の競技力向上と指導者の育成に尽力した功績が認められての殿堂入り。選手としては都市対抗野球大会に出場で2度の優秀選手に選出。1972年からは日本楽器の監督に就任すると、監督として史上最多となる3度(72年、87年、90年)の都市対抗優勝を果たした。1988年のソウル・オリンピックでは日本代表コーチ、1996年アトランタ・オリンピックでは日本代表監督。2000年以降はトヨタ自動車の監督、総監督として社会人野球日本選手権で3度の優勝を飾った。
佐山氏は、野球史を伝えるノンフィクション作家。1984年「史上最高の投手はだれか」、93年「野球とクジラ」など、日米の野球史に関する著書を多数著した。1999年に日本高等学校野球連盟顧問に就任すると、2001年に設けられた「21世紀枠」の創設に関わるなど、高校野球の発展にも大きく寄与した。
また該当者なしとなった競技者表彰では、プレーヤー部門で高津臣吾氏が259/358票(72.3%)、エキスパート部門ではランディ・バース氏が95/134票(70.9%)とそれぞれ最多得票を集めたが、必要得票率75%には届かなかった。