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日本ハムの新助っ人ロニー・ロドリゲスとは 2019年にシーズン14本塁打、オフはラッパーの異色ユーティリティー【成績データ分析】

2021/01/16

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 ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、メジャーリーグで輝かしい実績を残した選手の来日も珍しくなく、昨オフはメジャー通算1939安打を放ったアダム・ジョーンズ外野手や、遊撃手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験を持つアルシデス・エスコバー内野手らビッグネームも来日した。
 

 
 新たな助っ人外国人選手の中にも、メジャーリーグで活躍した選手が名を連ねている。ここでは経歴、メジャー時代のデータに着目し、各選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回は2021年シーズンを北海道日本ハムファイターズでプレーするロニー・ロドリゲス内野手だ。

経歴

 ロドリゲスは、ドミニカ共和国出身の28歳。身長183センチ、体重81キロ。右投右打の内野手だ。シーズンオフには「エル・フェリーノ」名義でラッパーとしても活動するなど異色のメジャーリーガーとしても知られている。2010年にクリーブランド・インディアンスと契約。2018年にデトロイト・タイガースで念願のメジャーデビューを果たすと、翌2019年には84試合に出場し、打率.221ながら2021年から東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーするブランドン・ディクソン内野手に次ぐ14本塁打を放った。
 
 しかし2020年はメジャー出場なし。シーズン途中にマイナー契約、オフにはフリーエージェント(FA)となっていた。
 
 MLB通算成績は、146試合出場、打率.221、103安打、19本塁打、63打点、5盗塁、OPS.650(出塁率.254+長打率.396)となっている。

プレースタイル

 打撃面では、パワフルな一発長打が魅力だ。2019年には84試合出場で14本塁打をマーク。ハードヒットした打球はかなりの飛距離で、本拠地の広い札幌ドームでもスタンドインが期待できる。
 
 一方で選球眼、確実性は大きな課題だ。早打ち傾向にあるフリースインガーとあって通算467打数で23四球、三振も多く、通算出塁率.254となっている。
 
 守備面では、二遊間をメインに一塁、三塁、メジャーでは1試合ずつの出場ながら両翼も守ったユーティリティー性を備える。総合的な守備力が高いとはいえないが、二塁の守備率はまずまずで、一塁の守備指標も平均程度を計測している。

ゾーン別打率


 
 上記は2019年のゾーン別打率だ。特に真ん中から外角高めのゾーンに高打率を残している。2018年も同様の結果となっており、ホットゾーンといえるだろう。また、対角線上となる内角のベルト付近から低めのゾーンにもまずまずの対応力を見せている。対して外角低めが弱点で、ボール球に良く手を出してしまう傾向も見られた。

球種別

 ばらつきはあるものの速球には強さを見せており、2019年は14本中9本が速球を本塁打にしたものだった。一方で変化球の対応には不安を残している。チェンジアップなどのオフスピードピッチに対しては本塁打が少なく、カーブなどのブレーキングボールに対しては本塁打こそ出るものの、2018、19年ともに打率.100台後半と確実性の低さを露呈した。

左右別相性

 メジャー出場した2シーズンともに対左投手を得意としていた。特に2018年は左投手に対して打率.278としたが、右投手に対しては打率.197とかなりの苦手意識が見られた。本塁打数は対右投手の方が多いが、対戦数が多いことに起因する。



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