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中日の新助っ人ランディ・ロサリオとは何者か? 2018年に44試合登板、スライダーの精度高いリリーフ左腕【成績データ分析】

2021/01/20

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 ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、メジャーリーグで輝かしい実績を残した選手の来日も珍しくなく、昨オフはメジャー通算1939安打を放ったアダム・ジョーンズ外野手や、遊撃手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験を持つアルシデス・エスコバー内野手らビッグネームも来日した。
 

 
 新たな助っ人外国人選手の中にも、メジャーリーグで活躍した選手が名を連ねている。ここでは経歴、メジャー時代のデータに着目し、各選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回は2021年シーズンを中日ドラゴンズでプレーするランディ・ロサリオ投手だ。

経歴

 ロサリオは、ドミニカ共和国出身の26歳。身長185センチ、体重95キロ。左投左打の投手だ。2010年にミネソタ・ツインズと契約。17年にメジャーデビューを果たすと、18年にはリリーフとして44試合に登板し、8ホールド、防御率3.66をマークした。
 
 しかし、2球団に在籍した2019年は19試合登板。2020年は4試合の登板にとどまり、シーズン途中にマイナー降格となっていた。
 
 MLB通算成績は、69試合(66回2/3)を投げ、6勝1敗1セーブ8ホールド、49奪三振、防御率5.00、WHIP1.59となっている。

投球スタイル

 スリークォーター気味の投球フォームから繰り出す平均球速150キロ超の速球は魅力だが、一番の武器は曲がりの大きなスライダー。特に決め球として効果的で、コンスタントに奪三振が期待できる。
 
 懸念材料としては、キャリアを通じて速球が打ち込まれている点だ。2017年には被打率.556、19年には被打率.500とかなりの確率で痛打されており、20年は勝負どころでは速球勝負を避けていた。また、アバウトな制球力も疑問視される。

球種別投球割合


 
 上記は2020年の球種別投球割合だ。スライダーが42.4%、シンカーが40%と異なる2つの変化球が投球の8割以上を占めている。特にスライダーはメジャーの強打者たちも打ちあぐねており、44試合に登板した2018年は被打率.167とした。メジャーデビューの2017年は約7割で速球を投じていたが、シーズンごとに変化を見せて19年からは変化球主体の投球へ本格的にシフトチェンジ。また2018、19年にはカーブも配球に織り交ぜていた。

左右別相性

 ばらつきはあるが、左投手ということもあって対左打者を抑え込んでいるシーズンが多い。特に2018年は右打者に対して防御率4.50だったが、左打者に対しては防御率2.61。外角へ逃げる軌道となるスライダーはより効果的で、対戦数の少ない左打者の方が多くの三振を奪った。



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