「プレミア12」は大きなチャンス 日本球界の未来は、侍ジャパンの成功にあり!【小宮山悟の眼】
11月に「WBSC世界野球プレミア12」の開催が予定されている。この大会は、国内に侍ジャパンの名を浸透させる、絶好の機会ではないだろうか。
2015/08/05
大会名の読み方に違和感
7月16日、11月開催予定の「WBSC世界野球プレミア12」に向けた侍ジャパントップチームの第1次候補が発表された。投手32名、野手33名の計65名。ベテラン40歳の黒田博樹(広島)から、プロ2年目19歳の松井裕樹(楽天)、森友哉(西武)まで、年代を問わず多様な顔ぶれがそろった。現在の日本プロ野球のベストメンバーと言っていいだろう。
以前にも、この連載で触れたが、私は昨年11月に設立されたNPBエンタープライズの活動に関心を寄せてきた。
侍ジャパンという野球界の日本代表チームがどういう活動を展開していくのか。野球界の改革、発展を考える上でも、非常に注目したいところだ。
トップチームだけでなく、年代別の各カテゴリーの代表チームにも侍ジャパンという名称を与えることにしたのは、良いアイデアだと思う。これからは、その侍ジャパンのネーミングをスポーツファンの間に、広く浸透させなければならない。そういう意味では、11月に予定されている「WBSC世界野球プレミア12」は、大きなきっかけとなる可能性を秘めている。
侍ジャパンのファンへの浸透度を高める大きなチャンス。そのためにも、野球評論家として、「プレミア12」は成功させなければいけないと考えるし、プロ野球のOBという立場では、成功してほしいと願う。既存のWBCとの差別化についても、ファンに説明する必要があるだろう。そのことも含めて、大会の成功に向けて、個人的にもメディアを通して全力でPRに尽力したいとも思っている。
それほど、大会の成功を願っているからこそ、ここでひとつ、苦言を呈したい。
「ぷれみあ・じゅうに」という大会名はいかがなものか。国際大会として、「ぷれみあ」と名付けるのなら、素直に英語で「トゥエルブ」と読ませればいいではないか。「ぷれみあ・じゅうに」では、絶対に世界のスタンダードにはなれないと思う。
どういう経緯で、この呼称に決まったかは定かではないし、大会の開催時期も迫っているが、今からでも遅くはない。絶対に、「プレミア・トゥエルブ」と名称変更するべきだ。