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【NPB】国際化進むプロ野球。12球団外国人選手の出身は? カープの助っ人は出身国のパイオニア的存在

2021/02/11

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 春季キャンプに入り、新シーズンに向けて始動したプロ野球。シーズンを戦う上で必要不可欠な助っ人外国人選手に目を向けると、すでにチームへ合流している選手もいる傍ら、新型コロナウイルス感染拡大の影響による入国制限で、未だ来日が不透明な選手も多くいる。
 

 
 選手らの出自は年々多様化しており、球団によっても陣容は大きく異なる。4連覇を達成した福岡ソフトバンクホークスでは、リバン・モイネロ投手やジュリスベル・グラシアル内野手、アルフレド・デスパイネ外野手などキューバ勢の活躍が際立っている。
 
 今回は、プロ野球全12球団に在籍する助っ人外国人選手の出身国を紹介し、その特徴に迫っていく。(※は育成選手、ドラフト指名で入団した外国籍選手を除く)
 
 
 2021年2月10日現在、12球団の助っ人外国人選手は育成選手11人を含む計83人。出身国の内訳は以下の通りだ。
 
アメリカ合衆国 35人(※2人) 42.2%
ドミニカ共和国 20人(※6人) 24.1%
キューバ    11人(※1人) 13.3%
ベネズエラ   7人(※1人)  8.4%
台湾      4人(※1人)  4.8%
プエルトリコ  2人       2.4%
ブラジル    1人       1.2%
南アフリカ   1人       1.2%
リトアニア   1人       1.2%
オランダ    1人       1.2%
 
 
 最も多かったのは、35人となったアメリカ合衆国出身選手だ。12球団全てに2人以上が在籍。NPB通算234セーブのデニス・サファテ投手(ソフトバンク)や、日本球界9年目を迎えるブランドン・ディクソン投手(オリックス・バファローズ)など長きに渡って活躍する選手をはじめ、ジャスティン・スモーク内野手、エリック・テームズ外野手(ともに読売ジャイアンツ)らメジャーで実績を残した新戦力など豊富な面々が揃っている。
 
 次いで、20人のドミニカ共和国出身選手。セントラル・リーグ6球団全てに在籍するなど、実に15人がセ・リーグの選手となっており、育成選手の多さも特徴的だ。中でも広島東洋カープは、1990年に同国へ広島東洋カープアカデミーオブベースボール(通称カープアカデミー)と呼ばれる選手の発掘・育成を目的にした野球学校を創設。同アカデミー出身のヘロニモ・フランスア投手は、2020年シーズンにチームトップの19セーブを挙げるなど奮闘を見せた。
 
 近年増加傾向にあるのが、11人がプレーするキューバ出身選手だ。セ・リーグではライデル・マルティネス投手、ダヤン・ビシエド内野手らが在籍する中日ドラゴンズ、パシフィック・リーグではモイネロらが在籍するソフトバンクと深い関係性を築いており、多くの選手がチームに欠かせない存在となっている。
 
 ベネズエラ出身選手は、来日8年目を迎えるエルネスト・メヒア内野手(埼玉西武ライオンズ)や、アルバート・スアレス投手(東京ヤクルトスワローズ)、ロベルト・スアレス投手(阪神タイガース)のスアレス兄弟ら7人。台湾出身選手は、王柏融外野手(北海道日本ハムファイターズ)ら4人となっているが、陽岱鋼外野手(巨人)をはじめ、ドラフト指名を受けた同国出身選手もいる。
 
 2019年オフにフリーエージェント権(FA権)を取得し、20年シーズンから日本人扱いとなったウラディミール・バレンティン外野手(ソフトバンク)は、チームメイトだったリック・バンデンハーク投手の退団に伴って唯一のオランダ出身選手に。リトアニア出身のドビーダス・ネバラスカス投手は出身国初、南アフリカ出身のテイラー・スコット投手(ともに広島)は同国2人目のメジャーリーガーとなった存在。日本球界でさらなる飛躍となれば、新境地を見出すこととなる。

12球団別助っ人外国人選手の出身国一覧

セントラル・リーグ
計45人(※6人)
アメリカ合衆国 16人(※2人)
ドミニカ共和国 15人(※3人)
ベネズエラ 5人(※1人)
キューバ 4人
ブラジル 1人
台湾 1人
プエルトリコ 1人
南アフリカ 1人
リトアニア 1人
 
読売ジャイアンツ
8人
ドミニカ共和国 4人
アメリカ合衆国 3人
ブラジル 1人
 
阪神タイガース 
8人
アメリカ合衆国 4人
ドミニカ共和国 2人
台湾 1人
ベネズエラ 1人
 
中日ドラゴンズ
7人(※1人)
キューバ 4人
アメリカ合衆国 2人(※1人)
ドミニカ共和国 1人
 
横浜DeNAベイスターズ
10人(※4人)
ドミニカ共和国 4人(※2人)
アメリカ合衆国 3人(※1人)
ベネズエラ 2人(※1人)
プエルトリコ 1人
 
広島東洋カープ
7人(※1人)
ドミニカ共和国 3人(※1人)
アメリカ合衆国 2人
南アフリカ 1人
リトアニア 1人
 
東京ヤクルトスワローズ
5人
アメリカ合衆国 2人
ベネズエラ 2人
ドミニカ共和国 1人
 
 
パシフィック・リーグ
計38人(※5人)
アメリカ合衆国 19人
キューバ 7人(※1人)
ドミニカ共和国 5人(※3人)
台湾 3人((※1人)
ベネズエラ 2人
オランダ 1人
プエルトリコ 1人
 
福岡ソフトバンクホークス
9人(※1人)
アメリカ合衆国 4人
キューバ 4人(※1人)
オランダ 1人
 
千葉ロッテマリーンズ
8人(※3人)
ドミニカ共和国 3人(※3人)
アメリカ合衆国 2人
キューバ2人
ベネズエラ 1人
 
埼玉西武ライオンズ
5人
アメリカ合衆国 4人
ベネズエラ 1人
 
東北楽天ゴールデンイーグルス
6人(※1人)
アメリカ合衆国 3人
台湾 2人(※1人)
キューバ 1人
 
北海道日本ハムファイターズ
5人
アメリカ合衆国 2人
ドミニカ共和国 2人
台湾 1人
 
オリックス・バファローズ
5人
アメリカ合衆国 4人
プエルトリコ 1人
 
【NPB】2021年プロ野球12球団助っ人外国人選手来日状況一覧



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