過度な期待は禁物。“素材型”佐藤輝明の成長曲線は? 阪神のドラ1ルーキーに課せられる高すぎるハードル
2021/02/14
髙山俊、大山悠輔
そして、現実的に比較されそうなのは、2016年新人王・髙山俊外野手と、現4番・大山悠輔内野手の1年目の数字ではないだろうか。
■2016年髙山俊の成績
1軍:134試合、打率.275(494打数136安打)、8本塁打、65打点、109三振、31四死球、5盗塁、OPS.707(出塁率.316+長打率.391)
2軍:2試合、打率.143(7打数1安打)、1三振
■2017年大山悠輔の成績
1軍;75試合、打率.237(198打数47安打)、7本塁打、38打点、41三振、21四死球、2盗塁、OPS.723(出塁率.309+長打率.414)
2軍:49試合、打率.232(142打数33安打)、1本塁打、14打点、21三振、16四死球、4盗塁、OPS.621(出塁率.304+長打率.317)
ともに阪神のドラフト1位大卒野手。ルーキーイヤーから1軍での出場を勝ち取った。髙山はアベレージヒッターであるためタイプこそ違うものの、打率.275、136安打という数字は、佐藤輝にもついて回るだろう。左右の別はあれど大山の75試合で7本塁打というのもハードルとしては決して低いものではない。
スケールが大きい選手なだけに、1年目から1軍で数字を残そうと目先のヒットを追って小さくまとまってしまえば、阪神にとっても大きな損失だ。打球速度が速く、既に強打者たる雰囲気を感じさせる大物ルーキー。“柳田級”になるならば、1年目こそ焦らずに力をつけることに期待したい。