横浜DeNA、女性野球選手向けイベントを開催。〝ナックル姫〟ら講師陣が伝えた思い
横浜DeNAベイスターズは2月20日、女子野球選手向けのイベント「野球教室&トークショー」をファーム施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」屋内練習場にて開催した。小学生対象「第一部」と中学生対象「第二部」に分けて行われたイベントには、合計約40人の女子野球選手が集合。健康チェックシートの提出、検温、アルコール消毒、マスク着用といった新型コロナ感染予防対策を講じたうえで3人の講師たちと共に汗を流した。
2021/03/04
©︎YDB
選手への技術指導・保護者へのトーク
講師として、〝ナックル姫〟の愛称で親しまれ、日本の男子野球界のみならず海外でのプレー経験もある吉田えりさんを迎えた。現在は企業チーム「エイジェック」で選手兼任コーチを務めている。そして〝美しすぎる女子プロ野球選手〟として話題になり、現在はベイスターズのベースボールスクールコーチを務める加藤優さん。今年、企業チーム「GOOD JOB」女子硬式野球部への所属が決まった。さらにベイスターズの球団職員としてスクールのコーチを務め、こういった野球振興業務にも携わる甲斐綾乃さんが加わった。
野球教室は、選手2組、保護者1組の計3グループに分かれ、ローテーション形式で進行。選手への指導は、吉田さんが『キャッチボールをしながらの正しい投球フォーム』、加藤さんが『(スタンドティーを使い)打撃に重要な間の取り方』、甲斐さんが『ゴロ捕球の際の間の作り方とステップ』を担当した。手本を見せる講師、見て実践する選手。皆、真剣そのもの。それでも、「野球経験何年?」「身長が高いね。うらやましい!」(吉田さん)といった具合に講師が気さくに選手に話しかけるなど和やかな場面も多々。
また、保護者には「野球に関する進路選択」を中心に各講師が自身の経験を踏まえてトークを行った。小学生対象「第一部」の保護者としてトークを聞いていた島田さん(横浜市)は、
「中学に上がる時、硬式か軟式かという以前に、今と同じように男の子と一緒に続けるのか、女子だけのチームに入るのがいいのか迷います。甲斐さんをはじめ講師の方のお話をトータルで考えると、女の子と野球をやるのもいい経験だけど、男の子が一緒だとレベルの高いところでやる感じにはなる…。両方いいところはあるのだなと思いました」と。考えはまだ固まっていないとは言え、5年生の島田〝選手〟の夢は「女子プロ野球選手になること!」なのだそう。