「セにいきたい」ボヤキたくなる強さ ソフトバンクに横綱相撲をとられたファイターズ【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#9】
2位ファイターズは、8月4日~6日のソフトバンク戦で3タテを喫し、首位とは11.5ゲーム差がついてしまった。ファイターズは、チームバランスを崩してまでも挑んだこの3連戦。ソフトバンクの強さばかりが際立った。
2015/08/08
ベースボールチャンネル編集部
絶好調ソフトバンクに手も足も出ず
凹んでいる。意気込んで臨んだ敵地のソフトバンク3連戦で、あっさりスイープを食らった。信じがたいことに8月初旬のマジック点灯(8月6日現在、M36)だ。ファイターズは一応、2位ではあるけれど、ソフトバンクまで11.5ゲーム差(同じく6日現在)がついてしまった。クライマックスシリーズ制度があるからモチベーションが維持されるが、以前だったら「終戦」だ。終戦記念日より1週早い「終戦」。
これはひょっとしたら「1強11弱」と呼んでいい状況なのではないか。パの5球団は少なくとも11.5ゲーム以上、離されたわけだし、今季は交流戦でセが散々だった。笑い話として聞いて欲しいが、交流戦後半、ついにセの全球団の貯金がなくなったとき、古手のハムファンの友人がしみじみ「昔とは違う意味でセに入りたいなぁ」と言い出したものだ。
かつてパの球場に閑古鳥が鳴いていた時代は経営的な面でセに入りたかったけど、今は「巨人と入れ替わりでいい」そうだ。そりゃ他が全部、5割を切ってるんだから今、入れ替われば数字の上ではダントツの首位である。つまり友人は「ソフトバンクのいないリーグ」に逃亡したいと言ったわけだ。
ファイターズは交流戦でいくら勝っても、ソフトバンクも同様に勝っちゃってるせいで上へ行けなかった。交流戦の優勝も僅差でさらわれた。で、夏場を迎えてリリーフ陣がバテてきて、野手では中田翔と西川遥輝が調子を落とす。差がどんどん開きはじめる。ソフトバンクは柳田悠岐がブレークするなど、絶好調だ。