「0.5秒の差でプロ野球人生は変わる」福沢コーチと二人三脚で、プロの壁に立ち向かう寺嶋寛大【マリーンズ浦和ファーム通信#3】
一軍での活躍を夢見て、日々二軍の浦和球場で汗を流す若鴎たちを、マリーンズ広報がクローズアップする連載『マリーンズ浦和ファーム通信』。第3回目は、昨年創価大学からドラフト4位で入団した寺嶋寛大捕手だ。
2015/08/10
画像提供:千葉ロッテマリーンズ
後輩の活躍を刺激に
いつしか若者も野球漬けの毎日を過ごすようになった。試合後にチャートを見て反省をする。一軍の試合を見て気づいたことをメモする。福沢コーチからの教えをノートに書き込む。休日に一人、近くのコーヒーショップに足を運んでゆっくりするのが唯一の息抜きだ。しかし、そんな一人の時間も試合の振り返りをしてしまう。自分のリード、先輩のリード、相手捕手のリード。思い比べ、なにが正解かを考えてしまう。野球しか考えられない日々だが、この世界で成功する自分の未来像を思い描いた時、今はこれしかないと納得できる。
刺激もある。
6月に行われたユニバーシアード日本代表壮行試合で、創価大学の2年後輩の田中正義投手が、侍ジャパン大学日本代表としてNPB選抜相手に登板。4イニングで7者連続三振を含む8奪三振で次の日のスポーツ紙の一面などを派手に飾った。
「朝、寮で新聞を見て、俄然やる気になりました。負けられない。アイツのストレートは強烈で、変化球も凄い。彼は2年の時に頭角を現して自分も当時、4年の時でバッテリーを組んでいるけど、今度はプロの世界で対戦したい。一軍の舞台で対戦したい。いい刺激になっています」
若者の挑戦は始まったばかり。夢は無限に広がっている。まずは2年後、注目を集める後輩右腕がプロ入りするまでに一軍で結果を残し、定着をしていたい。一軍の舞台で、お互いの夢をぶつけ合う対決をしたいと思っている。そのためにも野球漬けの日々は続く。