【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】白熱必至のCSファイナルステージ。勝敗の分かれ目は経験か?勢いか?
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。第8回目は「ファイナルステージの展望」についてだ。
2014/10/13
パリーグはオリックスか、日本ハムか?
このタイミングでクライマックスシリーズのファイナルステージに進む球団は決まっていると予想していたが、パリーグは本日の試合が台風のため明日に順延となった。
筆者は2日連続で京セラドームで観戦した。ものすごい盛り上がりで、クライマックスシリーズの導入は改めて成功だと実感する。
さて、今回はファイナルステージの分析をしたい。
ファイナルステージは、ペナントレース2位対3位チームによるクライマックスシリーズのファーストステージを勝ち抜いたチームと、優勝チームによる5回戦制で行われる。
2005年以来の戦績を得点結果入りの表で確認してみよう。
パリーグは2005年から始まった(当時はプレーオフ、セカンドラウンド)。2006年からは優勝チームに1勝のアドバンテージがついた。そのため、下位チームが優勝するには4勝が必要になった。最短で2試合、最長で6試合で決着がつく。
パリーグでは上位チームが勝ったケースが7回、下位チームが勝ったケースが2回、いずれもロッテだ。
セリーグは2007年から始まった。上位チームが勝ったケースが6回、下位チームが勝ったケースが1回、これは中日だった。
点数を見ればわかるが僅差の試合が多く、今年も接戦が予想される。