同期・西野の活躍が刺激に 疾風の如く現れたオリ小田は”終盤戦の救世主”【どら増田のオリ熱コラム #53】
オリックスにまた一人、期待のルーキーが現れた。昨年ドラフト8位で入団した小田裕也だ。前半戦にブレイクしつつも、怪我で途中離脱した昨年ドラフト7位の西野真弘とは寮も隣同士で仲が良く、互いに刺激を受け合っている。
2015/08/19
西野ともに開幕一軍を果たすも……
――同期入団に刺激を受けるとともに自分の心の弱さを感じる。もっと強くならんとな!! 一つ一つの課題をクリアし必ず壁を超える!という決心でした!――
同期である西野真弘が、4月29日のオリ姫デーでプロ初ホームランを放ち、初のヒーローインタビューを受けたのを見た小田裕也は、その日の夜こんなツイートをしていた。
西野はその後”繋ぐ野球”をモットーに、シンデレラボーイの如く階段を駆け上がっていった。ファンにとって西野は”救世主”であり”希望”だった。しかしそんな西野も右手有鈎骨骨折が発覚し、7月4日に登録を抹消。今季中の復活は極めて厳しい状況だ。
小田は西野の代役として、フレッシュオールスターのメンバーに選出されたが、雨天中止で流れている。
昨年ドラフト7位の西野と同8位の小田は、1年目のキャンプを一軍でスタートさせた。
先にキャンプでアピールに成功したのは小田だ。宮崎で行われた練習試合では小田の存在感が際立っていた。開幕前のオリックスは外野の”ひと枠”を巡り熾烈な争いが繰り広げられていたのだが、2月終了時点で小田はルーキーながら、候補の中に食い込む活躍を見せていた。
「あの頃は何で打てるんだろうって思ってましたね」
2月の活躍ぶりについて小田に尋ねるとこのような答えが返ってきた。打てる理由が”わからない”ままオープン戦に突入すると、小田のバットから快音が聞かれなくなってしまう。オープン戦の最終成績は打率.167。ちなみに西野は打率.091と小田よりも成績を残せていない。オープンで結果を出せなかった二人だが、開幕一軍の切符は手にすることができた。
しかし、小田は試合に出場することなく、3月30日に抹消されてしまう。