【5月月間MVP】セは阪神が佐藤輝明&スアレスで2005年以来の投打W受賞。パはマルティネスと吉田正尚
2021/06/09
Getty Images
日本プロ野球機構(NPB)は9日、5月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表。セ・リーグは、阪神タイガースのロベルト・スアレス投手と佐藤輝明内野手が受賞。パ・リーグは、福岡ソフトバンクホークスのニック・マルティネス投手とオリックス・バファローズの吉田正尚外野手が受賞した。
セ・リーグ投手部門は、阪神のスアレスが初受賞。虎の絶対的守護神は、クローザーとして12試合に登板し、7試合連続を含む9セーブをマーク。防御率0.00、被安打5と存在感を発揮した。今季はリーグトップの16セーブ、防御率0.38と、他球団の前に立ちはだかり絶望感を与えている。阪神の投手部門受賞は、2019年9月度受賞の西勇輝投手以来、外国人投手としては、2018年3・4月度受賞のランディ・メッセンジャー氏以来となる。
打者部門は、同じく阪神から、佐藤輝が初受賞。阪神が誇るゴールデンルーキーは、全19試合に出場し、6本塁打、19打点とチームトップの成績を記録。リーグトップの長打率.630、7度の殊勲打をマークした。特に5月2日の広島東洋カープ戦(甲子園)では、プロ初の4番打者として逆転満塁本塁打を放つと、5月28日埼玉西武ライオンズ戦(メットライフ)では、セ・リーグのルーキーでは1958年の長嶋茂雄氏(読売ジャイアンツ)以来となる1試合3本塁打(63年振り2人目)を達成し、首位独走の原動力となっている。ルーキーの受賞は、2020年10・11月度受賞の森下暢仁投手(広島)以来で、阪神では2013年8月度受賞の藤浪晋太郎投手以来。阪神の投打ダブル受賞は、2005年9月度(投手:下柳剛氏、打者:今岡誠氏)まで遡る。
パ・リーグ投手部門のマルティネスは、5月度5試合に先発登板し、リーグトップの防御率1.97、4勝、34奪三振の成績。新型コロナウイルスの影響で来日が遅れたものの、合流後は安定した投球で、チームを牽引。高いゲームメーク能力で、激しい首位争いを繰り広げるチームの救世主となった。来日4年目で月間MVPは初受賞となる。
パの打者部門は2020年8月度以来、4度目の受賞となる吉田正。チームの全23試合に先発出場し、安打(34)、打点(24)の2部門でリーグトップ、塁打(59)、打率(.382)、長打率(.663)、得点圏打率(.545)はリーグ2位の成績を残した。同期間は、8本の殊勲打(先制打5、逆転打2、勝ち越し打1)を放つ活躍。チーム10勝のうち、4度の勝利打点をマークするなど、チームの勝利に大きく貢献した。また、持ち前の選球眼を活かし、5月は99打席で喫した三振数は僅か4。抜群の安定感と勝負強さで主軸としてチームに勢いをつける活躍を見せた。