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歴代新人クローザーの中でも突出した数字 山崎康晃、佐々木の球団記録更新も射程圏に

ベイスターズの山崎康晃が20日のヤクルト戦で32セーブ目を挙げ25年ぶりに新人最多セーブ記録を更新した。このままの調子を維持できれば98年佐々木の球団記録更新の可能性もある。

2015/08/21

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ベースボールチャンネル編集部



25年ぶりの新人記録更新

 20日、ベイスターズの山崎康晃が本拠地横浜スタジアムでのヤクルトスワローズ戦で2-1と1点リードで迎えた9回表に登板。1イニングを2奪三振含む三者凡退に抑え、32セーブ目を挙げた。18日の同カード1戦目で31セーブの新人最多セーブ記録に並んだ山崎だが、この日のセーブで記録更新となった。

 ここまでルーキーながら守護神として絶対的な存在となっている山崎、過去の新人クローザー、そしてベイスターズの歴代守護神との対比からその活躍を振り返る。

 山崎の前に新人最多セーブ記録を保持していたのが与田剛氏。1989年にドラフト1位で中日に入団すると、翌1990年、1年目からクローザーとして活躍し31セーブを挙げた。新人王と最優秀救援投手賞の受賞や、オールスターへのファン投票選出に加え、当時日本人最速記録となる157km/hもこの年記録している。

 しかし1年目の登板過多がたたったのか翌年はわずか2セーブと低迷。3年目こそ23セーブをあげたものの、4年目以降は数々の故障に見舞われ、以降8年間で4球団を渡り歩くもわずか28試合登板に終わっている。

 新人で30セーブ以上を記録したのは与田と山崎のみ。20セーブ以上と枠を広げてもパリーグ新人最多セーブ記録を持つ三瀬幸司(当時ダイエー04年28セーブ)、永川勝浩(03年25セーブ)、牧田和久(11年22セーブ)、そして昨年の三上朋也(14年21セーブ)の6人だけだ。ロッテの益田や中日の又吉らセットアッパーとして1年目から活躍するケースは多々あるものの、シーズンを通してクローザーとして活躍するケースは意外なほど少ないことが分かる。

 またセーブ数ばかりに注目が集まる山崎だが、新人クローザーの中では防御率も頭一つ抜けている。シーズン途中ではあるものの防御率は驚異の1.57(8月21日現在)。山崎を除く上記5人の中での最高が三上の2.33、与田、永川、三瀬の3人は3点台であることを考えれば、その安定感は出色と言える。

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