淺間大基、再び輝きを放つ時。好選手揃いの外野陣でレギュラー獲得のチャンス【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#150】
先日の試合で横浜隼人高出身の宗佑磨(オリックス)、横浜高出身の淺間大基、高濱祐仁(日本ハム)と、高校時代に神奈川から甲子園を目指した3人がグラウンドに揃った。彼らは今季それぞれのチームで主力して活躍しており、みなプロ野球人生において新しいフェーズを迎えている。
2021/06/27
高校時代から見てきた3人がチームの主力へ
交流戦明け、ファイターズは本拠地・札幌ドームを離れ、旅から旅の三度笠だ。ファンとしてはコロナ禍の移動リスクは考慮されないのかとちょっと不満である。ソフトバンク、オリックスと上位勢と当たったけれど、勢いの差を感じた。ソフトバンクは1勝2分の勝ち越し。うちも不振だけど向こうもどっこいどっこいの元気のなさ。そこへ行くとオリックスはノリノリだ。単独首位に立って、阪急時代以来の11連勝! 最後は1つ勝たせてもらったがそれがせいいっぱいだった。
今日のコラムはそのオリックス3連戦を見つめた個人的な感慨だ。
まぁ、チームは残塁の山をどうにかしなくちゃいけないのだが、僕は別のことを考えてジーンと来ていたのだ。
オリックスの宗佑磨。本物になったなぁ。ついに自分の居場所を見つけた。福田、宗の1、2番はかつてのファイターズなら賢介、ひちょりのようだ。オリックス打線は後ろにでかいのが打てる豪傑が並んでいるけれど、今年は福田、宗が機能してるところが強さの秘訣だ。
僕は宗佑磨のファンだった。保土ケ谷球場に日参して横浜隼人時代の宗を見た。あの頃、僕は横浜市体育協会の仕事をしていて、「仕事と称して保土ケ谷球場に通う」というアコギな真似が大っぴらに通用したのだ。保土ケ谷球場は神奈川県高校野球の聖地であり、古くは『ドカベン』の舞台にもなった球場だ。名物は「隼人のトンボ」。地元の横浜隼人高校(例の阪神そっくりユニの高校)の野球部員が5回終了後、とんでもない勢いでトンボがけをする。これは一見の価値があるので、ぜひ「隼人のトンボ」(あるいは「隼人園芸」)で動画検索してみてください。
首位オリックスと最下位ファイターズ(3連戦を終えた24日時点)。チームの置かれた状況はぜんぜん異なるのだが、そのグラウンドに宗佑磨と、淺間大基、高濱祐仁がいることに感動していた。正確に言うなら淺間大基は身体の張りを訴えて、第2戦の4回守備からベンチに下がったから3人がグラウンドの揃ったのは「1試合と半分」だ。それでそんなに感激するのかい? だいたい3人はこれまでも1軍で顔を合わせてきたじゃないか?、と問われたら「これまでと意味合いが違う」と答えたい。
何でかっていうと3人ともチームの主力として出場していたからだ。