一軍デビュー、地元凱旋登板…土居豪人が送る目まぐるしいシーズン。再昇格にも意欲「いつでもいける感じに」【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#10】
2021/09/12
「いつでもいける感じにしておきたい」
「やっぱりチームから信頼されて、大事な場面でしっかり投げれるようなピッチャーになっていきたいですね」
将来的にどのような投手になりたいかと訊ねると、このように返ってきた。
しかし、その一歩は確実に踏み出していると言えるだろう。
7月15日に行われた「フレッシュオールスター」では、横山陸人投手、小川龍成内野手とともに3年目にして初選出。地元愛媛・坊っちゃんスタジアムのマウンドで先発の大役を果たした。
「地元だったんで、まぁちょっと力入ってしまって、先頭フォアボールとか出したんで、自分の納得のいくようなピッチングはできなかったかなと。(それでも)無失点で終われたのでよかったかな」
地元での凱旋登板は、今後につながる大きな糧となるに違いない。
そして少しずつだが着実につけている技術と自信は、いま首位を走るチームの戦力にも十分になり得るはずだ。
「今ちょっと状態いいんで、自分もいつでもいける感じにしておきたい」
ロッテには、“活きのいい若手”がたくさんいる。とりわけ佐々木朗希投手、横山陸人投手らは20歳前後ながら、一軍にも通用する力強い速球を持っている。そしてこの土居も。彼らがマリーンズの未来を担い、剛球投手陣を形成してくれるのであれば、なんとも頼もしいことである。
取材・文 森田深志