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未来のクリーンアップ候補・山本大斗、「溜めた分をすべてぶつける」打撃習得へ【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#14】

2021/11/28

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目まぐるしい一年目を振り返って

 山本は、一年目をこう振り返る。
 
「最初シーズン始まってからは、プロということで思ったように結果が出ないことが多かったんですけど、後半になってきてだんだん気持ちの余裕というか、プロの生活にも慣れてきて、結果が少しずつですけど、ファームでは出るようになってきた。秋季キャンプもこのマリンでさせてもらって、すごい充実した一年間だったなと思います」
 
 シーズン序盤は特に、体力面でアマチュアとの差を思い知らされた。つい昨年までは高校生だったのだ。気持ちはあってもプロのハードな日程に身体が適応するには時間がかかるものだ。
 
「やっぱり毎日試合があるので、そういった面では、やっぱり体力だったりとか、身体の疲れをどれだけ次の日に残さないかというのは結構苦労しました。疲れが結構身体にきた日とかには、交代浴をして身体を休めたりとか(工夫した)。あとはよく寝ること」
 
 その甲斐もあってシーズン中盤から少しずつ信頼を勝ち取り、最終的にはファームで93試合に出場。打率.224(170打数38安打)、5本塁打、32打点、1盗塁、OPS.676(長打率.365+出塁率.311)の成績を残した。
 
 さらに10月9日には、日本一をかけて、阪神タイガースとのファーム日本選手権にも「5番・右翼」でスタメン出場。快音こそ響かなかったが、「そういう舞台に出れたっていうのは、自分にとっていい経験になったと思います」と、今後の糧にしていく姿勢だ。

 8月には、モチベーションを大きく上げる出来事もあった。今年は東京五輪開催の影響で、7月中旬から約1カ月間プロ野球公式戦は中断。その間、エキシビションマッチ(練習試合)として、他球団と数試合が行われた。そこで山本は東京ヤクルトスワローズ戦(8月8日・ZOZOマリン)に出場。支配下登録よりも先に一軍戦デビュー&本拠地お披露目を果たしたのだった。
 
「今年エキシビションマッチに出させてもらって一軍で。その試合に出れたことが自分の中で一番(印象に残っている)」
 
 18歳最後の日(※)に味わった一軍の試合の空気は、成長するためにこれ以上ない栄養となっている。
 
※山本は2002年8月9日生

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