地元出身の大砲は“チームの顔”目指す。西川僚祐、「長打力」磨いて一軍の舞台へ【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#18】
2022/02/17
千葉ロッテマリーンズ
打撃向上の鍵は?
筆者は、打撃技術向上には2つの側面が必要だと考えている。一つは「型」を身につけること。これは素振りに代表されるように一人でも磨くことができるものだ。もう一つは、相手投手との「間合い」。これは実戦の中で磨かれていくものである。これらの擦り合わせでバッティングは向上していくのだと思う。
西川も当然、そのいずれにも意識的に目を向けている。
まず「型」の部分は、
「バッティング練習の時の打球の角度であったり、バットの角度というのは、自分で気にしながらやっています。飛距離であったり、詰まっても外野の奥に飛んでいくような打球というのを意識して(取り組んでいる)」
と、一スイング、一スイングを丁寧に積み重ねて、理想的な“角度”を模索している様子が見て取れる。
投手との「間合い」についても、
「(課題は)やっぱりバッティングの時の身体の使い方。具体的にいうと右足の使い方。右足でどれだけピッチャーのタイミングをとれるかというのが課題」
と、具体的に“右足”にフォーカスして、タイミングの取り方にアプローチしている。
「下半身でタイミングをとったものを、うまくボールに伝えるようにするというのは、去年からずっと続けていることです。下半身から回って最後に上半身で打つという、それをしっかりやって、もっと自分のものにしないとなと思います」
これら上手く擦り合わさり、一つ一つの歯車ががっちり嚙み合えば、一軍入りも大きく近づくこととなるだろう。