中村稔弥、今年は救援陣のキーマンに? 信頼勝ち取り「良い場面」での投球を【#22】
2022/04/30
千葉ロッテマリーンズ
“地面の力を使って投げていく”
「今年のテーマは、任されたところでしっかり投げて、信頼を掴んで、たくさん試合で投げること」
そう語るのは4年目を迎えた中村稔弥だ。今年も今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)らとの自主トレから始まり、調整を重ねてきた。
「今永さんは、僕が1年目のときに侍ジャパンとかも入っていて、『一番左ピッチャーで凄いな』と思っていたので、鳥越(裕介=現二軍監督)さんに言って繋いでもらって、そこからもうずっと一緒にやらせてもらっています」
そんな自主トレもあり、昨年からは変化があった。
「フォームを変えたんですけど、柔軟というかストレッチというか、身体の可動域を大事に今年はやっています。(昨年は)足が止まって投げたりしてたんですけど、今年は止まったりもせずに“地面の力を使って投げていく”みたいな。今年は下半身をしっかり使って投げれています」
中村稔は開幕こそ二軍スタートだったが、リリーフとして4試合を無失点に抑え、状態の良さをアピール。4月12日の昇格につなげた。昇格後は、16日の日本ハム戦で今季初登板し、2イニングを無安打に抑えると、ここまで3試合に登板し、未だ得点を与えない投球を続けている。
そんな中村稔のいま一番欲しいものは「コントロール」だという。
「フォアボールを出さずにしっかり(打者に)向かっていけると思うので。コントロールをいま一番磨きたい」
下半身主導のフォームに磨きがかかれば、自ずとコントロールの精度は向上してくる。中村稔の目指す方向は、具体的なプロセスを経て、目標へと近づいているように感じる。