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小沼健太、「ハングリー精神」胸に昨年のリベンジ誓う。高卒で独立Lを生き抜いた苦労人【#23】

2022/05/03

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千葉ロッテマリーンズ



去年は「僕が打たれて頂点を掴めなかった」

 将来は、「8回、9回っていうのを任せてもらえるピッチャーになりたいと思う」と語る小沼。「(そのために)今から1イニングでもしっかり3人で終われるようにやっていきたい」と向上心を覗かせる。
 
 また、「(今は)球種だとフォークボール。あとはコントロール(を磨いている)。いつでもここに投げれるっていうコントロールがまだないので、そこはやっぱり確立していかないといけないかなとは思います」と課題も明確にした。

 千葉ロッテマリーンズの今年のスローガンは『頂点を、つかむ。』。小沼にも、スローガンにかける想いを訊いた。
 
「去年ファームで僕が打たれて頂点を掴めなかった(※)ので、ファームと一軍では結構違うとは思うんですけど、目標は変わらないとは思う。(去年)打たれたからこそ、教訓になっている。一軍の舞台で優勝に絡める選手になることが目標だった。そこはまだ今年一軍にいるのでチャンスはあると思うので、しっかり一試合一試合大切に投げていきたいと思います」
※昨年のファーム日本選手権、2-0とリードする中で最終回のマウンドに上がった守護神・小沼は、3失点(自責点2)を喫し負け投手となった。
 
 最後に、今季ファンに自分のどこを見てほしいかを訊ねると、「投げっぷりの良さが長所だと思うので、ピンチになってもしっかり投げれるってところを見てほしいです」と答えてくれた。
 
 育成指名を経てようやく「本当のプロ野球選手」として走り出した小沼。ハングリー精神を胸に、一軍の大舞台で、“昨年のリベンジ”を誓う。
 
 
取材・文 森田深志

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