高部瑛斗の平常心が優勝に繋がる。安打量産の秘訣は「“打てているときこそ”…」【#25】
2022/06/20
千葉ロッテマリーンズ
「二度とやりたくない…」と思ったプレーを糧に
今年ここまでの印象に残っている試合を訊ねてみた。
「良いことってあまり覚えてないですけど、良くなかった試合はやっぱり覚えていますね。日本ハムの試合(※)もそうですし、西武で後逸してしまった試合(※2)とかもそうですし、そういう良くなかった試合はやっぱり覚えていますね。
二度と(同じミスを)やりたくないなという気持ちになって、プラス材料にしていくしかないので、そういう気持ちでなんとか挽回しようとか、取り返そうと思って(いまも)やっていますね」
※ 4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)。同点の9回左翼線上の飛球の判断を誤り、サヨナラを献上。
※2 4月20日の西武戦(ベルーナドーム)。鈴木将平外野手の打球を後逸し、大きな追加点を許した。
良くなかったプレーを忘れずに己の糧にする。完璧主義者にとって、失敗はこれ以上ない財産だ。同じ失敗は繰り返さず、徹底的にクオリティを上げる。その結果、すでに守備指標ではチームトップクラスを誇っている。
「一個一個見たらそこまでわからないですけど、ミスしたり、良いプレーができたりとか、そういうのを繰り返していきながら、外野のコーチにいろんなことをアドバイスもらって練習を続けてきた結果だと思うので、大きくここが良いなあとかはないですけど、そういう課題を一つずつ潰していけているのは良いんじゃないかなと思います」
また同じ外野を守る荻野貴司やレオネス・マーティンからも積極的に助言をもらうようで、
「もうちょっとこういう方が良いよねっていうのは、マーティンとかにも言ってもらいますし、守備の時とかにも、こういうプレーどうですかって訊いたらちゃんと答えてくれますし。そういう些細なことでもアドバイスはいただいていますね」
と、名手たちの心強いバックアップも成長の一助になっているようだ。