安田尚憲、ついに辿り着いた「シンプル」な構え。守備力向上が生んだ相乗効果も【#30】
2022/09/17
産経新聞社
去年までは「守備に自信はなかったんですよ」
現在、三塁手として、ゴールデン・グラブ賞の獲得も期待されるほどの好守を見せている安田。9月12日の日本ハム戦では、三塁ベンチ前のファウルフライをスライディングキャッチで好補した。「あれは本当に、体が勝手に動いただけなんですけど(笑)なんとか取れて良かったです」と笑顔で語る。
「プロに入って一番成長を実感できているのが守備の部分。特に今年は、去年まではずっと、どちらかというとそんなに守備に対して自信はなかったんですよ。今年は守りに就いていても、余裕ができたというか、試合中リラックスできるようになっているので、それが少しマシになった理由かなと思います」
難しい打球にも果敢に挑戦し、打撃だけでなく、守備の名手としての階段も上り始めている。また、この守備技術の向上が、打つ方にも好影響を及ぼしている。
「守備のミスは減ったので、その分バッティングに費やせる時間も増えている。やっぱり守備に不安があると、試合中ずっと不安な気持ちは残っていたので。それが今年はほとんどなくなっているので、そういう部分は良い影響かなと思います」
守備が上達したおかげで、バッティングへの良い相乗効果が生まれたのだ。