若き剛腕・中森俊介が歩むエースへの道。好成績を支える1年目の土台と気づき【#31】
2022/09/28
千葉ロッテマリーンズ
右腕が見つめる現状課題
好成績を残す一方で、自身の課題についても冷静に分析する。
「(一番の課題は)決め球を持っていないところですね。なんでもいいんですけど、『ここで一球で決めたい』、『ここで三振を取りたい』という場面で決めきれないというのが、今までの実戦を通して感じているところなので、そこは課題。真っすぐにしても、変化球にしてももっともっと精度を上げていかないとなと思っています」
それでも高卒2年目にして、任された試合で着実に結果を残しており、順調なステップを踏んでいると言えるだろう。自分に足りないところを客観的に捉え、改善に取り組めるというのは、エースに求められる資質でもある。
「まだまだ実戦は重ねきれていないので、もっともっと実戦で投げて、投げていく上で課題も見つかってくると思いますし、いろんな壁にぶつかると思いますけど、自分のやるべきことは見失わずに、しっかり自分のプレースタイルを貫いていけたらなと思います」
ファンの方々には「どんどんバッターに向かっていくピッチングスタイルというのを見てほしい」という中森。佐々木朗に次ぐ若手投手として、先発ローテーションに名乗りを上げるのも時間の問題だろう。若きエース候補生は、来たる日に向け、着々と準備を続けている。
取材・文 ベースボールチャンネル編集部
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