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新進気鋭の左腕・本前郁也、長くローテを担う存在へ 注目株の成長支える二人の左腕とは【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#2】

2021/05/24

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痛感した一軍のレベル

 開幕から一軍に名を連ね、先発ローテーション入りも果たした本前。だが、2試合を投げて防御率8.10。4月9日に登録を抹消された。一軍の壁にぶち当たったという形だ。
 
「最初の方は、キャンプから開幕までは自分の中でも手応えというか、オフシーズンにやってきたことができてるかな、というのがあったんですけど。やっぱり上のレベルでやると、やっぱりまだ足りないところという部分を大きく感じた」
 
 一軍の打者と二軍の打者との違いを痛感した2試合だった。本前は、「まだ足りないところ」の自覚をはっきりと持っている。
 
「技術面で、やっぱり上のレベルになると、変化球の精度だったり、出し入れの仕方。自分の中ではけっこう自信はあったんですけど、二軍で手を出してくれる球でも、(一軍では)手を出してくれなかったり。失投をしっかり運ばれたりとかしたんで、そこはレベルの違いを感じたところかなと思います」
 
 4月1日の楽天戦。本前にとって1軍初登板の試合だったが、そこで一軍レベルを如実に感じた場面がある。
 
「楽天戦の辰己(涼介)さんに打たれたホームランがあったんですけど、自分では結構投げ切ったかなと(思っていた)。インハイで結構厳しいボールだったかなと思うんですけど、それを上手く、(ヤマを)張っていないタイミングで上手く打たれてしまったので、ここは技術の高さって言うのをすごく感じるところでした」
 
 一方で、一軍レベルの打者相手にも手応えを感じた瞬間もある。
 
「低めにいったときは、オープン戦の時とかは良くて。真っすぐを基本として打ち取っていくというのは自分の理想でもあったので、それをできていたかなと思いますけど、やっぱり投げ切れないと、打たれてしまう」
 
 収穫と反省を持ち帰り、ファームでの再出発が決まった。

【次ページ】ファームでの現在地
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