ドラ4・河村説人、将来はエースか守護神か「どちらにせよチームの中心に」。吉井コーチは「サファテのような…」【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#3】
2021/05/26
千葉ロッテマリーンズの河村説人投手は、2020年ドラフト4位で入団したルーキーだ。開幕から一軍入りを果たすと、190センチ超えの長身から繰り出す力のあるボールを武器に、リリーフとして活躍。現在はファームで調整中だが、近い将来マリーンズの屋台骨となりそうな存在だ。スケールの大きさも感じさせる即戦力右腕に、プロ生活の課題と将来の展望について訊いた。(ロッテの若手選手にインタビューする企画の第3回)
プロでの現状課題は?
星槎道都大時代は、エースとしてリーグ最高殊勲選手賞を獲得するなど、伊藤大海投手(現日本ハム)と並んで北海道を代表する投手だった河村。プロに入っても開幕から一軍に名を連ねるなど順風満帆に見えるが、どのような変化を感じているのだろうか。
「大学までのバッターだと『自分の球をしっかり投げ切ればある程度は打たれないな』というのはあったんですけど、プロになってくると自分の球を投げたとしても、配球が間違っていたりだとか、そういうところの組み合わせ(次第)で簡単に打たれてしまうので、自分が納得するだけじゃやっぱりダメだな、やっぱり相手のことも考えて投げないとダメだなというのは感じました」
ピッチングは自分の能力だけでは完結しない。登板を重ねるにつれて、通用する部分と変えなければいけない部分が明確になってきている。何を認めて何を認めないか、ルーキーの試行錯誤の日々が感じ取れる。
「指にかかったときのストレートは自分でも感触がいいですし、フォークボールもあまり被打率は高くないので、そこは自信にはしているところなんですけど、やっぱりまだまだ全然自分でしっかり抑えられるレベルにはなっていないので、そこをもっともっと磨いていきたいなと思います。(角度のある球は魅力だが、)逆に上から投げすぎて力が伝わってない部分もいまあるので、そこを徐々に直していってる最中です」
そんな河村は、投げるボール以外にも、ピッチングにおいて重要視しているところがあるのだという。
「やっぱりマウンド上での立ち振る舞いだとか、表情だとか、そういうのは自分の中でも意識してずっとやってきたところではあります。ルーキーなので、ルーキーっぽいなと思われないような立ち振る舞いをしたいなと思っています」
ルーキーらしからぬ冷静沈着なマウンドさばきは、こうした意識に裏付けられていたのだ。